タダ読み漫画リポート
「今年はいろんな本や漫画、映画やアニメを観るぞー!」とお正月は息巻いてましたが↓
3月にはもう息切れしはじめて、今のところオカルティー本ちょこちょこと、電子書籍の無料で読める漫画(前のほうの巻しか読ませてない)を読むぐらいになってしまいました(´ε`;)
とりあえず、
ニートとしては無料の漫画から読むものを選ぶより仕方ないので、電子書籍の【無料】のコーナーから読んでみたい漫画を選びます。が、有名な漫画以外は、正直なにを読めばいいのかけっこう分かりません。
なので、
そういう時は歴史物を選びます。
まず、目についたのは古代ギリシャを舞台にしたレアな漫画「オリンピア・キュクロス」。
あの「テルマエ・ロマエ」の作者の方の新しい漫画です。
「無料」で読む本をわざわざ〖¥0 で購入〗手続きする不思議。
購入の注文確認メールまで送られてきます・・・なんだか気まずい(笑)
内容は、
また「テルマエ・ロマエ」の展開と同じ、古代から現代へのタイムスリップか~~~~い!(笑) (今回は大甕の中にいたときに雷に打たれるとタイムスリップ)
漫画で主人公が恋心震わせるシーンは昔からよくありますが、主人公が古代ギリシャ美人に萌え萌えしてるシーンってけっこう新鮮でした(笑)
古代ギリシャ人がタイムスリップしてくるのは、現代といっても、前の東京オリンピックの頃。今の東京オリンピックに合わせて執筆されたのでしょうか。
わた菓子を雲だと思って驚いてるシーンとか、ふつうの日本家屋から現れた爺さんをゼウスだと思っておののくシーンとか、笑えました。
ヤマザキマリさんの漫画は明るく楽しく読めるからいいですね。
そして、
もう一つ見つけた古代世界史もの「ヒストリエ」。作者の岩明均さんって確かホラー漫画?の「寄生獣」描いてた人ですよね? ホラー描いてた人が古代地中海世界を描くとは、これまた意外。
古代の戦争の様子とか、絵で描いてもらえるとイメージしやすくていいですね。
が、
古代世界はけっこう残酷です。
先月、観た「トーキョーグール」でも拷問シーンにゲゲッとなりましたが、「ヒストリエ」でもしょっぱなから拷問シーンがありました…
古代史の逸話もけっこう残忍です。
打ち取った敵の頭の皮で手ぬぐいを作るスキタイ人とか、ある意味信長さまの、敵の頭蓋骨で祝杯・よりもやばいエピソードかも…
ちなみに、どう猛きわまりないスキタイ人ですが、日本に渡ってきたユダヤ人の一氏族〖ガド族〗はスキタイ人と合流して生きのびたという説もあるので、この恐ろしいスキタイ人のDNAが日本人にも流れている可能性はゼロではない…たぶん。
さらに、
メディア王と忠臣ハルパゴスのエピソードがやばい。
ハルパゴスのちょっとした失敗を許せなかったメディア王は宴席にて
「ハルパゴスよ…食事はうまかったか?」
「はい、大変おいしゅうございました」
「お前の膳に供した肉は他の膳のものとは違う」
どーーーーーーーーん・・・・・
なんかこの歴史エピソード、子どものころ親に聞かされた覚えがありますわ…
ちなみに、ハルパゴスは顔色一つ変えず、ひたすら王に詫び、その後も忠臣として仕えながら機会をうかがい、メディア王に反旗を翻したそうな。
しかし、この漫画の様々なエピソードは史実に基づいているので、なかなか勉強になります。機会があればこれは続きを読みたいなと思いました。
さらに、
フランスのロココ時代を舞台に描かれた「イノサン」という漫画を発見。
少女漫画では、フランスロココ時代を舞台にした漫画『ベルサイユのばら』があまりにも有名ですが、青年漫画がロココ時代を描くとどうなるのか、ちょっと興味がわきました。
なんか、絵の精巧さがすごいんですよ。建物とか、服のレースの部分とか、めちゃめちゃ描きこまれていて凄い。
が、
内容は超残虐系で、裏切りと血みどろに満ちたかなりグロい作品でした・・・
あ~・・・また拷問シーンが・・・
過去の歴史ってどうしても現代よりも残虐だし、社会も今ほど理性的ではなかったので、こういうエピソードがあるのもやむなしという感じでしょうか…
それにしても、選んだ漫画やアニメの拷問率の高さにおののいてます(((╹д╹;)))
こちらは、
歴史物だからというより、今めちゃ人気なので、どんな漫画か気になって試し読みした「キングダム」。1巻の途中までしか試し読みさせてもらえない超消化不良でしたが(笑)、どんな漫画なのか雰囲気だけは分かりました。
これ、人気のある理由がすぐに分かりました。
「キングダム」は作風がすごくレトロです。私の親世代ぐらいが読んでいた時代の漫画の雰囲気、展開、セリフまわし、絵柄です。
おっちゃんじいちゃんは、よほど漫画を読み続けていない限り、たぶん今の漫画のノリとか展開についていけない。だけど、今の漫画を読める世代の人は、昔の漫画も読める。
つまり、
「キングダム」はかなり幅広い世代の人が読みやすい漫画のはず。
なるほど、そういう流行り方もあるんだなぁ~と、1巻の途中までしか読んでいないのに妙に分かった風情な自分が居る(笑)
という感じで、
たて続けに歴史物漫画を読んで、その陰惨さに疲れを感じたので、ほっこり幸せな作品に癒されたくなってしまいました。
それで選んでみた漫画が「新婚中で、溺愛で。」このタイトルなら間違いなかろう。新婚ラブラブカップルの幸せストーリーに違いありません。(関係ないですが、最初「新婚中で溺愛で」とワードを打ったとき、『新昆虫で出来合いで』と出てきて、昆虫な出来合いのお惣菜を想像してしまいました)
うん、まあ展開は、家族の借金を背負ういたいけな女子高性が、若き新進気鋭の社長に、借金を肩代わりしてもらう代わりにお嫁さんになるという無理くりな感じではありますが(笑)
女の子のほうも社長に心惹かれて好きになるというハッピーな展開で、まあよかったかなぁとちょっとほっこりしましたが・・・
ひとつ癒されきれない残念要素は、社長が強引な俺様系であるところ。漫画ではこういう信長さまな俺様オトコがなぜかヒロインの相手として好まれて描かれていますが、こういう人物へのあこがれが一部の女性にはあるのでしょうか?私には分かりません…
俺様系、私はめちゃ苦手なので、何だこのオトコはァーーーー‼と半ばイライラしながら読んでました。見たかったのは、お互いの違いを擦り合わせながら夫婦のきずなを育んでいく、そっちのほっこり系だったのになぁ(´ε`;)そういう辛気臭いのは漫画としてウケが悪い?!
そして、
もうひとつ女性向け漫画「ランウェイで笑って」。
身長の低い女の子がパリコレモデル目指しして奮闘する漫画とのこと。
実際90年代に、背も低くガリガリの体で(当時としてはかなり痩せ身)、美人とも言い難いケイト・モスがトップモデルに躍り出たということがあったので、
(ケイト・モス)
もしかしてそれを土台にしたストーリーかな?と、気になって無料分を閲覧。
まあ、主人公は全然ケイト・モスとは違う感じでしたが(;^□^)
主人公がパリコレモデルを目指すエピソードと同時進行で、同級生の貧しい母子家庭の男の子がデザイナーを目指して奮闘する。どちらかというとそっちのストーリーのが面白味を感じました。
ファッション業界の非現実な世界とか、芸術を追求する人たちの厳しいしのぎあいとか、特殊な世界を覗き見る好奇心も刺激されましたが、意外にも『いいセリフ』がけっこうあったのでした。
「好きの先に何か見つけねーと、待っているのは挫折だけだぞ」
「誰かの犠牲の上に夢かなえたって、私はなんにも嬉しくない」
「デザイナーの多くは『自分』を大切にするんです。客に媚びるとデザインがブレるからと。ただ彼は違う。『要望を聞きいれるのは当たり前。そこから2段階上のモノを提示する。その2段階には必然的にHazime Yanagidaだけの価値が生まれる』」
クリスチャン・ディオールのショウの黄金期を築いたジョン・ガリアーノを思い出す…。雇ったブランド側の意向も取り入れつつ、自分の才能も上手く融合して、印象深いデザインを次々に発表していたのになぁ・・・
漫画のほうは上手くいってほしいですね…
そうそう、
基本、無料で漫画を閲覧していますが、50%OFFのキャンペーンのときに、もう一度読みたくても現物が手に入らなくなっていた「ザビエル山田の愛の泉」を3冊分買いました。ところで、この漫画を知っている人に私は出会ったことはありません…
作者のザビエル山田さんも、漫画だけでは食べていけなかったのか、建築現場で溶接工をしながら漫画を描いていたとのこと。”規格外の人たち”を描かせるとなんともしょっぱくて良い感じで面白かったのになぁ。もうちょっと注目されていても良かったのに~
「だれだーオレの頭に電波をとばすのはだれだー、だれだーいったい誰なんだー」
「あっ、あっ、あの人です」
「そーか お前か、お前だったのか~~」
「ア…アワワワ…」
「受信料 払いにきました」
「ど…どうも…」
狂気に満ちた表情に注目(笑) とにかくイッちゃってる人の目を描かせるとザビエル山田さんの右に出る者はいない(笑) (ブリーフにシャツをインしたスタイルにも注目)
小学生(笑)
この漫画に若いころから感銘を受けていた自分は、すでに昔から中身がおっちゃんだったのだと、いま振り返ります。
感じ入った漫画のキャラクターがもっと素敵なヒロインとかだったら、今ごろもっと違う人生を歩んでいただろうか・・・。いまやザビエル山田さんに変な目つきで描かれて漫画に登場しても違和感のない、立派な変人に仕上がりました。
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読んだというわけではありませんが・・・
なんじゃこれ・な題名の漫画が…「中国・冥婚ビジネス」怪しい表紙イラストともに、気になる・・・
これは無料じゃなかったので読むことができず…。とりあえず試し読みの数ページを見たところ
いちおう、そういう歴史風習の事実に想像を膨らませて味付けをしたっぽい様子。
儒教だった昔の中国(一部地域?)では、夫が死ぬと妻も死ななければいけなかったという時代もあったそうだし、未婚で死んだ息子が墓に入れてもらえないから、他の死体と結婚させるとか、無いでもなさそう・・・
結論。
歴史物漫画は部分的に勉強にはなるけれど(衣食住とか風習とか)、めちゃグロ及び残虐。まる。
(今回の漫画読書で学んだことはこれが全て…)