新型コロナ 不安を煽るメディア① 武田邦彦先生のお話より抜粋
まあ正直私も最初は得体の知れないウイルスに不安を煽られてましたが、2月時点で既にアメリカのインフルエンザ死者が1万6千人に達したというのを聞いて「あれ?そっちの方がやばいのに報道されてない?」と疑問に感じ、さらに、毎年日本でもインフルエンザで8千~1万人の死者が出ている(少ない年は3千人ぐらい。多い年は1万人以上)と聞いて「何なん?今のこの武漢ウイルスパニックは」となり、サーッと目が覚めた次第です。
覚めてみると、世の中の自粛・延期・渡航禁止・都市封鎖・命を守るためにetc...のパニックぶりがいかに異様なのかが見えてきて、こりゃやばいなと。やばいだけならいいですが、命を守ると言いながら逆に不必要に経済を止めて、倒産者、失業者、自殺者、家庭破綻を推進して、武漢コロナの死者数を何千倍も上回る死者と破綻者を出してしまいそうなので、パニック状態の人たちに目を覚ましてほしくなりました。
で、
4月3日の放送なのでやや話の鮮度は落ちてはいますが【虎の門ニュース 2020/4/3(金) 】の武田邦彦先生の科学者としての冷静なお話がいい感じに分かりやすかったので、内容をいくらか抜粋してみることにしました。
(このまま動画を見ていただくといいのですが、動画は消されるかもしれないので)
話し言葉からの抜粋なので、口調、順番は少々変えています。
(13分辺りから)
新型ウイルスの〖感染者数〗と〖患者数〗のグラフについて
感染者数は病気でない人も含む数。検査した人の数。実体とは関係ない。つまり検査件数さえ増やせば〖感染者〗は増える。
感染者数を増やそうと思えば、測定数を増やせばいい。
〖患者数〗は症状がある人の数。鼻がシュンシュンするとか熱が出るというような症状も含む。
ちゃんとした統計は、症状が出て、医者がカルテに書いたら、その時点でカウントされる。これが〖患者数〗。
本来、インフルエンザや肺炎などでもなどでも〖感染者数〗では示さない。
(グラフは3月31日時点のもの。感染者数のグラフは一番上の線が200人、患者数のグラフは一番上の線が120人です)
今までは全て〖患者数〗で放送されていたものを、今回はTVが全部〖感染者数〗で放送している。
もちろん統計は違って、総数は感染者数で(3月31日時点で)1887名。患者数は1466名。
インフルエンザでもコロナでも、症状が出ないだけで保菌している人は山ほどいる。その人は検査さえすればどんどん数が増えていく。普通はそのようなことはしない。
本来は「検査して病院に行く」ではなく、「症状が出て医者に診てもらって、医者が認定した場合に限り検査をする」というのがシステム。
今回の武漢コロナだけそのシステムを外している。
(19分辺りから)
「新型ウイルス年齢層別症状」のグラフについて
(グラフの青い帯は)〖患者数〗ではなく〖感染者数〗だと思います。無症状も入っている。
(グラフの濃い黄色が死亡者数) 主に80代70代がお亡くなりになる。60代は重症化するがお亡くなりになった方は本当に少ない。若い人はほとんど亡くならない。(このウイルスではほぼ)お年寄りだけが亡くなる。
(グラフの濃い黄色だけが死者数)
人間は必ず死ぬ。死ぬときに病名を付けなければいけない。昔は「老衰」というのがあったが、今は無理やりにでも病名をつける。
〇平均年齢以下の人は『病気で亡くなった』『病気しなければ生きていた』
〇平均年齢以上の人は基本的に『寿命で亡くなった』
(という線引きなので)これを同じ統計にしてはいけない。
このウイルスでは(男性の平均年齢を80歳として、ほぼ)お年寄りしか亡くならない(つまり老衰とされていたもの)。
(※補足 武田先生は、人間は必ず死ぬが、死(老衰)にはきっかけが不可欠だと考え、ウイルスは人に寿命を与える役割があるのではないかという仮定を別動画で語っておられます。)
今のNHKの放送では、みんなを恐怖心に陥れている。それ(必要以上の恐怖心)で何が起こるかというと、仕事に行けない人や学校に行けない人をいっぱい出す。
(13分辺りから)
「爆発的感染」とは何かの表について
(メディアで)「爆発的感染」という言葉を専門家がものすごく使っている。
「爆発的」と言う比喩を使うなら、一日どのくらいの感染者が出たら「爆発的」なのか、最初に言わなければならない。でなければ、何をもって「爆発的」なのか受け取り手は分からない。
メディアでは新型コロナのことを「イタリアでは爆発的」と言っている。それは1週間に1万人の〖感染者〗が出たことを表現している。日本の新型コロナについては「感染拡大」と言っている。それは1週間に100人〖感染者〗が出たことを表現している。
一方、
インフルエンザの場合は、1週間に40万人(多いときは120万人)の〖患者数〗で「流行」と表現している。
これらをきちんとした(統一した)表現にしないと人は錯覚する。
普通の人は数字を調べることなくぼんやりとテレビを見ているから、「爆発的」「都市を閉鎖した」と表現されると(恐ろしいものだと)錯覚する。
メディアは最初「感染拡大、感染拡大」とえらく感染が拡大しているように報道した。最近は「医療崩壊」と言い始めたが、3カ月でたった1500人です。それを「1500人も」と報道する。インフルエンザの場合、一千万人で「感染拡大」と言われる。
日本の感染がたいしたことないものだから、メディアは今度は外国のことを言いだした。イタリアや欧米、ニューヨークなど、医療崩壊、病床不足と。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
厚生労働省のHPに新型コロナウイルス感染症に関する入退院状況の表がありました。
4月4日時点で日本の新型インフルエンザによる死者数は70名とありました。イギリス船籍、アメリカ所有のクルーズ船上で672人の陽性者、11名の死亡者が出ていますが、こちらは「日本国内で発生した感染者と死者」として含まなくていいものと私は個人的に思っています。(報道ではこれらもふくまれた数で発表されている)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「東京で最多97人の感染」と言ったら、それが問題のように聞こえる。NHKでは「40人も」と言っていた。「40人しか」と言うか「40人も」と言うかで、聞いている人は全然印象が違う。
1憶2千万人いる日本が、(いま現在の)重傷者の64名を収容できないのか?違うんです。(武田氏に入っている情報では)感染症病院がコロナウイルスについて国がちゃんとみてくれないから「赤字になるから嫌だ」と言っている。日本医師会が「医者に、できるだけ困難な人は診ないでくれ」と言っている。
それで「医療崩壊」と言っている。
64人で医療崩壊するなら、もう日本の医療自体を考えないといけない。
例えば、〖感染した人〗を全員入院させるとすると、隔離施設がない。「感染症の指定」だけあって隔離施設がないことになる。
(武田氏、自分なら)重傷者が64名は入院が必要です。64名もベッドがないというとこれは問題です、あとの軽症者は(1500人ほどなので)隔離施設を作るべきだと。そのように言います。政府に言うのではなく、こういうことをメディアが放送すれば全然(世論の)印象が違う。
放送というのは国民を怖がらせるためにするのではなくて、(国民が)正しい判断をするためにするべき。
(28分半辺りから)
2015年から2019年の日本のインフルエンザの流行状況グラフについて
だいたいグラフの20のところが1週間で40万人、50のところが1週間で120万人の流行レベルです。(インフルエンザの場合)1週間の感染者数が20万人ぐらいになった時に「警戒期」、1週間に100万人が感染しだしたら「警戒」と言う。
(青の線、2018年の感染者数がすごい)
今年は新型コロナウイルスの蔓延によって、インフルエンザの流行状況が初めてこのように(低く)なり、例年の4.6分の1になった。
感染した人のトータルは(だいたい毎年)1千万人で圧倒的にインフルエンザのほうが多いので、新型コロナが同じ冬の風邪だとしたら、1千万人が1千1500人になったにすぎない。
結果的に、今年は新型コロナが流行したために冬風邪をひく人が激減した。コロナが流行ったおかげで、例年1万人の死者が今年は2050人になった(4月3日時点)。
(※補足 原因はわからないが、2つのウイルスが同時に流行ることが無いことから、武田先生は新型コロナのためにインフルエンザが引っ込んだ形になったのではと他動画で考察されていました)
それなのに何で自粛してるの?
コロナが流行したらインフルエンザが減るわけじゃないですか。これも事実だから報道すべきだと思う。
死者は、インフルエンザは1万人。新型コロナでは50人ぐらいです(4月3日時点)。(この事実に)反論したくなるのは、NHK(メディア)の報道に毒されているわけです。
放送法に「事実を報道する」「相反することが二つあるときはふたつを平等に報道しなければならない」と法律で決まっている(にもかかわらずそれらに反しているから一般の人たちが)洗脳されてしまう。
テレビとラジオは本当のことしか言っちゃいけない。
NHKはずっと放送法に違反している。みんなを脅かして自粛させ、(店舗や企業などは)どんどん収入が減っている。
例年1万人の死者数が、2050人になっている事実を報道すれば、(それを観た人は)だったら良いんじゃないの?と判断する人も出てくるのではないか。
1万人が2050人になったから自粛しましょうなんてそんなことあるのか。
スポーツジムでも換気して、手を洗って、客の数を限定して営業しているところもある。なのに今日もNHKはスポーツジムとやって(やり玉にあげて)いた。そんなことをしたら完全に営業妨害です。
(ちなみに)
インフルエンザになると肺炎になったりするので昔はそれは肺炎としてカウントしていたのでインフルエンザとはしなかった。しかし今は世界的に、余病を持っていてインフルエンザで亡くなった人もカウントするようになった。それはコロナウイルスでも同じ。(つまり昔でいうところの肺炎の死者も今回、新型ウイルスの死者としてカウントしている)
ちょっと長くなりましたので、「世界の新型コロナ感染者数推移のグラフ」と都市封鎖、非常事態宣言についてのお話は②につづきます⇒