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87.光の御手の中へ

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光の御手の中へ

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アレクサンドロス

アレクサンドロスの野望の尽きなかった。
当時、世界の果てと考えられていたガンジス川流域まで
王は侵攻しようとしたのだ。

しかし8年もの遠征に疲れた兵士の反対にあい、
やむなくバビロンに帰還することにした。

バビロンで職務に忙殺されながらも、王はローマ遠征計画を進める。

軍艦の大量建造を始め、バビロンから海まで艦隊が行動できるよう
ユーフラテス川の浚渫(しゅんせつ)工事も始めていたのだった。

そしていよいよ遠征開始という時、王は高熱に伏した。
それでも各地を視察、遠征準備の指示を出し続けたが、容態が悪化。

発熱から4日後、宮殿に運ばれたアレクサンドロス
遺書も遺言も残さず、わずか32年の人生の幕を閉じたのであった。


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これでアレクサンドロスシリーズ、終わりです(*゛ε゛)ノ

ちなみに、
王の突然の死は、大きくなった帝国に混乱を引き起こし、
後継者争いが始まったそうです。
王の死去当時ロクサネが妊娠しており、とりあえず誕生まで待とう
という事になったそうですが、幼子に国を治められる訳もなく、
摂政の座の奪い合いに。
その後もロクサネの子の後見人と、反乱を起こした将軍との間に
後継者戦争』が起こったりと、平和は崩れに崩れたようです。

一代で広がった帝国のもろさですね。

ちなみに、ロクサネと子供もその後殺害されてしまいました。
ロクサネの人生が哀れです。


きりがみですけど、分かりにくいとは思いますが
うつむいて三角座りしてる王の上から光が降り注いでる感じです。
頭だけ兜かぶってます。