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葵祭・奥深すぎる帽子の世界

 
昨夜から、ずいぶん平安時代のちょんまげのことを知ろうと
あれこれ検索しまくってました(;´Д`)
 
きっかけはしょうもないことでした。
 
 
それはこの写真を見ていたときのこと↓
イメージ 1
 
「へへぇ~、帽子にちゃんとちょんまげケースが付いてるよ」
と感嘆していたところ、
「ちょんまげは前に垂れてひっついてるものだよ。
そんな中には入らないよ。」
といって母は否定するのです。
はて、
母の想像しているちょんまげというのは、
戦国時代とかのものではないのか?
 
 
こうなると、もう気になってしかたありません。
あの帽子の下は、
平安時代のちょんまげは、
いったいどうなっているんだ?!
 
それで、
平安時代 ちょんまげ」
で検索しまくっていたのですが、
鎌倉時代とか江戸時代のしか出てこないのです。
 
なぜに?!
もしかして、平安時代の男性のヘアスタイルってなの?
なんておもったりしてたんですけど、
この不思議の理由はやがて解明いたしました。
 
ようは、
検索のしかたを間違っていたわけです。
なぜなら、
平安時代「ちょんまげ」は存在していなかったからです。
 
「ちょんまげ」という髪型ができたのは鎌倉時代からだそうで、
鎧兜を着用していない平安時代の人たちには
必要ないものだったようなのです。
 
 
では、
平安時代の男性の、あの帽子の下はどうなっているのか?
 
これを探しあてるのは意外と難しかったのですが、
簡単にイラストにすると、こんな感じだったようです↓
 
イメージ 2
 
ちょんまげではなく、「もとどり」というそうです。
そりゃわかんないはずです。
そんな単語、はじめて知りましたから・・・
 
そして、
やはりあの帽子のとがっている所には、
結わえた髪の毛が入っていたようです…!!
 
 
まぁ、それだけのことなんですけどね・・・
 
 
 
それにしても、
検索を繰り返しているうちに
むかしの「帽子」、「冠(かんむり)」の奥深さを知って
日本の歴史・恐るべし!
感心してしまいました。
 
 
まだ冠を理解したわけではありませんが、
冠を意識しながら葵祭を見ると、
なるほど~、そうだったのか!
今さら感嘆したりするのです。
 
 
いちおう、
葵祭の写真を振り返りながら
冠の名称と意味するところ
付け焼刃ていどにご紹介いたします
(まちがってたらごめんね~)
 
 
 
細纓冠(ほそえいのかんむり)
イメージ 3
纓(えい)というのは、
冠のうしろからぴょーんと飛び出している部位(矢印)のことです。
細纓(ほそえい)とはつまり、細い纓といういみですね・・・
この冠をかぶっているのは、
警備をしている六位以下の 武官でして、
えいの先をうしろに差し込むことで動きやすくしているそうです。
警備のお仕事ですものねぇ。
このえいの部分はクジラのヒゲ製だそうです。
西洋ではパニエとしてドレスを膨らましていたクジラのヒゲが、
日本では後頭部をぴょーんと飾っていたのですね。
 
 
 
 
そしてこちらが巻纓冠(けんえいのかんむり)
イメージ 4
その名のとおり、えいが巻いてあります。
こちらは武官のかんむりでして、
ほほのあたりにかかっている「おいかけ」が特徴です。
このカッコイイ「おいかけ」は何の役割を果たしているのか?
それは・・・!
「不明」なんだそうです(゜Д゜)
 
私見では、「かっこよく見えるから」ではないかと(笑)
おいかけでかくされた横顔がときおりちらりと見えたりすると、
イケメン度数がかなり上がって見えますもん(;^□^)
 
 
 
 
こちらは「立烏帽子」ですね。
イメージ 5
烏帽子(えぼし)といったらこれでしょう!
よく大河ドラマとかで公家がかぶってるあれですね。
当初、
烏帽子はこれしかなかったようですが、
後世、だんだん烏帽子にバリエーションができたそうです。
 
平清盛」に登場する藤原家等がこの烏帽子をかぶっていますが、
ほんのり透ける烏帽子はまっこと、高貴な雰囲気があふれていて
萌え萌えです(笑)
 
 
 
 
 
葵祭には↓写真のような
折曲がった烏帽子がたくさん見られましたが、
イメージ 6
この冠の名称がわかりません・・・
「帽子がじゃまで動きにくいぞ」ということで、
折りたたんでヒモでとめるタイプのもの
風折烏帽子(かざおりえぼし)なるものが登場しましたが、
平安時代のこれは、何でしょう?
もしかして、
ただたわんで曲がっちゃってるだけ?
 
 
 
そうそう、それから、
私は見逃しておりましたが、
冠のぽこんと出っ張ってるところに
かんざしが刺されているのですよ。
イメージ 7
これは、
冠と髻(もとどり)をかんざしで突き通すことで
冠が脱げないようにしていたのですね~
結った髪に刺して固定とか、
大胆な考えですね。
あごにかけたヒモがいかにも不安定で、
きっとすぐに脱げちゃったに違いない!
と思っていたのですが、
かんざしで「ちょんまげ」を刺してあるのなら大丈夫ですよね。
 
 
ほかにも、
かなり平安衣装には奥深いものがありましたが、
とてもではありませんが、
一朝一夕では学べませぬのですよ!
 
日本史を専攻・研究されている方はすごいですね!
 
 
ちなみに、
現代でも烏帽子を制作しているところが4件ほどあるそうで、
なんだかよくわからないのですが、
感動してしまいました
(✪‿✪)
 
 
 
また、葵祭の写真UPしますね~
(もういらない?)