オリガミ ヲ キリガミ オカルティー(総合)

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もう、かってに語る。フィギュア・スケートのこと。②

 
のつづきです。
 
 
フォーム変更に苦しみ続ける浅田選手

そしていよいよソチ五輪のシーズン。
 
イメージ 1

そのシーズンの演目に使う音楽を選択している
浅田選手の姿がTVに映っていました。
タラソワさんに2つの曲を提示されていて、
1つは耳ざわりの良いきれいな曲(題名忘れちゃったわ)、
もうひとつは、
ラフマニノフピアノ協奏曲第2番

若くして成功していたラフマニノフが、
しかし
交響曲を初演したとき、酷評にあってしまいひどく自信を喪失。
創作不能うつ状態。精神衰弱に。
その長い苦しみを越え、ようやく完成させたのが
このピアノ協奏曲。

深いけれど、重く聴こえる面もある。ですが、
浅田選手はこの曲を選んだのでした。
 

私もラフマニノフのピアノ協奏曲は個人的に大好きで
時折、想い出したときに聴いてます。(持ってるのは第3番ですが。)
他のクラシックは、そんなに繰り返し聴いていません。
なぜこの曲に惹かれるのか上手に説明できませんが、
どうにもならない苦しみを前に立ち止まってしまう悲哀や
孤独、不安、やりどころのない気持ち
がこの曲の中には漂ってますよね。

でも、
音楽がすすむにつれ、
それらの苦しみが徐々に昇華していって
美しいエネルギーとして舞い上がっていく。
その美しさは大きな歓びとしてラストには力強く結実を迎える…
 
人生の苦しみや悲しみは
やがて美しい光を灯すための燃料になるんだと。
そんなイメージ(個人的に)。
 
イメージ 2
 
私は音楽のことはわかりませんが、
ラフマニノフという人の曲にのって演じるということは
かなり高く繊細な芸術性を求められるにちがいない・と。
そして、
それをいま体現できるのはマジで浅田選手だけでは?と。
コストナーさんは違う種類の芸術性。
限りなく繊細な芸術性というのとは別種。)
バンクーバーでのラフマニノフ『鐘』 も素晴らしかったし。

なので、
彼女がラフマニノフのピアノ協奏曲でやると初めて知ったとき
「やったね!」と個人的に喜びました(*^o^*)
 

しかし、
まだどこか改造計画が間に合っていないような?
それとも怪我をしているのか、
バンクーバーの頃のような凄みがまだ無いように思えたし、
NHK杯後の不調な感じも心配でありました。

(同じようにフォームの見直しで苦しんでいたデニス・テンさんは
五輪に間に合って、銅メダルを取ったそうで。)
 
 
イメージ 3
 
そして、いよいよソチ・オリンピック
女子シングル、ショートプログラム

日本選手だけを観るつもりではなく、
日ごろTVでは観られないような第1、第2グループの
フレッシュな選手を観るのも楽しみだったので、
マジで第1グループからTVの前にかじりついていました。
願いは、
とにかくジャッジは公正であってくれ・ぐらいの感じで。
 
 

浅田選手は最終グループの、
しかもラストに登場です。
とくに彼女に肩入れするつもりは無かったのですが、
これまでの苦しい道のりを想うと、
この最後のオリンピックを有終の美で飾らせてあげたい
親じゃないけど親心・ですよ。

しかし…
トリプル・アクセル転倒。
コンビネーション・ジャンプも入れられなかった。
(ショートは規定をこなさないと厳しい減点が…)

ジャンプにはあまり興味がないので、
「ジャンプは失敗して、規定も確かにこなせなかったけど
美しい流れや表現力、柔軟性のあるスピンはさすがよの?
まぁ6位ぐらいにはなっちゃうかもだけど~」
と思っていざ採点。

16位ですと?!

これはいくらなんでも下げすぎなのでは??
と。
アメリカの選手もすごく点数低かったような・・・)

その日はショックであまり眠れませんでした。
当の浅田選手はもっともっと眠れなかったと思いますが。

それにしてもなんという残酷。
西洋人風にいうと「この世に神はおわすのか?」
という感じです。
おかしなルール改正にも腐ることなく、
懸命に挑んできた人がどうしてこんなめにぃ~~~~!!!
と。(´□`。)°゜。
 
イメージ 4

翌日、
選手たちの練習風景がTVで流れていました。
浅田選手は、
この日もトリプル・アクセルに苦しんでいるようで、
2回転で飛んでいる様子を見て、
あぁ、リスク高いから安全な2回転にするのかなと。
まあそれでも良いんじゃないかと。
だって他の選手は安全なジャンプでミス無くこなして
高得点をもらってる。

バンクーバーからはすっかりこの流れで定着してますよね?
 

たとえ今日も調子の上がらない演技だったとして、
誰が浅田選手をせめる気になるだろう?
よくわからないけれど、
もうただ感謝の気持ちしかわいてこない自分を感じます。
メダル、得点関係なく
おもうように滑ってくれたらいい…

という
親じゃないけど、『親心』 発動してました。
 
 
 
フィギュアスケート・女子フリーも
第1グループからTVにはりついてました。
競馬といっしょで、
早いグループに出ている選手ほどまだつたなく、
ころりん・ころりんと転倒して
スピンもグラグラ~というかんじです。
第3グループになってもジュニアぐらいのレベルで、
なんでこんなところに
村上選手や浅田選手が居るのかと…(´~`;)ぐすん
 
イメージ 5

リンクに登場した浅田選手はトリプル・アクセルの感触を
何度も確かめていて、
や・やるの?
とドキドキ・・・(! ゚д゚)
表情もものすごく緊張しているみたいだし・・・ドキドキ。
浅田選手の亡くなったお母さんが守ってくれるよう
昨日同様、祈りました。
悔いのない演技になりますようにと
( ☉_☉)
 
そしていざ、
一番最初にくるトリプル・アクセルが着氷できたとき
実況が『降りたー!!』とでっかい声で言うので
びっくりしてドキッとしましたが、
よ・よかったなぁと。
しかし、
難度の高いジャンプはこれだけではなくて、
他の選手はしないようなコンビネーションとかがあるわけで・・・
油断してはイカン・・・ドキドキ。
とにかく6種類の3回転を全部するんだとかで、
全部含めると8つ・・・!
なんとか転倒しないでこらえてもらいたい・・・
 
なんで知り合いでもないのに
こんなにドキドキしてTVを観てるんだ自分!状態でした。

浅田選手はこちらのいらん心配など関係なく、
結果、
全てのジャンプを飛びきったのでした。
私の見間違いでしょうか、
最後のジャンプを成功させた瞬間、
浅田選手が一瞬うっとこみ上げるような表情をしたように見えて
こちらもうっとこみ上げてきました。

長い期間苦しんだフォーム改造。
上手くできなくなって辛かったジャンプの数々。
『浅田選手が(バンクーバーの時の自分の映像を観て)
「あぁ、このとき自分は上手かったんだなぁ・・・」ともらした』
↑なんて切ない時期もあった。
そして昨日のショートの絶望感(;>_<)
そんな中よくぞここまで・・・

まだ演技のラストには、
わずかな失敗も命取りになるほど次々とステップが繰り出される
神レベルのステップ・シークエンス
とても疲れているラストに入れてくるなんてリスキー。
だけど、
ラフマニノフ+タラソワ振り付け+浅田選手の超技術・表現力
怒涛の感動
正直、自分の中ではここが一番の見所です。
ここも、
最後までスピードも落ちず、集中力も切らさず、
他の誰にもできない華麗で情感あふれるステップ
見事にできていたのではないでしょうか。
 
イメージ 6

もう、終わった瞬間
『これはフィギュアの歴史に残る名演技だ・・・』
と、確信しました。
こらえきれずに涙する浅田選手とともに
たぶんこれを観ていた全国の皆さんと同じように
感動に涙しました
(`;ω;´)

浅田選手
「目指しているものに近づきたいならAERA誌)
と、不調の現状を噛みしめながら目指していたもの
それが、
このカタチだったんですね。

なんというドラマチックな人なんでしょう。
点数もメダルも、この感動の前には限りなく無意味なものだと
多くの人も感じたのでは?

リンクのはたで見ていたタラソワさんは
「真央は光のメダルを受け取った!」
と叫んだそうですが、
上手い表現です(感心)。

光は存在するけれど、金や銀のメダルのように手にすることができない。
それでいて、
どんなにすごい『物』よりもかけがえのないものであり、
なにより心に届く神々しいもの。

オリンピックでは最高の価値だと思っていた金メダルよりも
素晴らしいものってあったんだ・と、
気付かされた、特別な瞬間を受け取れたのです。
 
 

要はこれがいいたかったのでした(;^ω^;)
説明が長くてすみません。
 
イメージ 7
 
スピンばかりは、ちとグラグラしてましたね。
本来の浅田選手だともっとグラグラせずにできるはずなので、
来月の世界選手権までにうまく調整できれば
これ以上の完成度も可能ということでしょうか。
 
浅田選手
進退についてはまだ考え中とのこと。
正直、
もう休ませてあげたいわ(`;ω;´)
充分にたくさんの人たちの夢を背負ってきたんだし・・・(泣)