上賀茂神社☆新年だし日頃は入れない所まで入れたー
日頃は御本殿の前に柵があってあまり近づけないんですが、
(柵があって近づけない様子↓)
新年に参拝に向かったところ、
(右側に巨大な丹塗りの矢が(笑))
おわっ?!
中まで入れるんやん!
上賀茂神社のイベントによっては中まで
入らせてもらえることはあり、自分も
『いつもは入れません』という所に入れたこともあります。
が、
そういう時は写真は撮れません。
しか~~し!
新年はその辺りがフリーでして、
嬉しがって写真を撮ったのでした。
せっかくなので、
その写真をUPしておきたいとおもいます♪
薄ピンクのラインが〈日頃入れるところ〉
こいピンクのラインが、今回入れたところです。
本殿の左側に〈権殿〉があり、
すだれの向こうをのぞいてみました。
狛犬の絵の描いてあるところが権殿ですね。
絵の外側にもゴールドの狛犬が居てますね。
んで、
右側が〈本殿〉です。
参拝できるのはこの本殿の方です。
お酒、お醤油、おコメ、かがみ餅、
ご馳走がいっぱい奉納されています。
絵の狛犬というのもめずらしいですよね。
勉強不足で申し訳ないのですが、
〈権殿〉か〈本殿〉か、
どちらに祀られているのか分からずでして・・・
まぁ、普通に考えれば〈本殿〉ですよね。
では、
〈権殿〉のご祭神は?というと、
たぶん、
お母さんの玉依日売命(たまよりひめのみこと)??
なんかねぇ、
そのあたり分からないまま参拝してたんですよぉ~・・・。
本殿のさらに右側に通れました。いつもは通れません。
いつもは通れないそこに、チョコンとお社があるじゃないですか!
いつもは参拝できないお社ということでしょうか・・・
どんな神様が祀られているのかな?
とおもい、見てみると、
びっくり!
というか、個人的にびっくり(笑)
土師尾神社 - 祭神:建玉依比古命(たまよりひこのみこと)
そのお母さんが
玉依日売命(たまよりひめのみこと)。
以前、
そこには
「玉依彦命(たまよりひこのみこと)の子孫が代々禰宜でんねん」
みたいな感じで書かれていましてですね、
そりゃ、玉依日売命は有名ですよ。
風土記にもその存在が書かれていますよ。
しかし、
その兄弟の玉依彦命?
聞いたことないない(ププーッ) (*≧д≦)
これは家系の箔付けとして
『我々は玉依日売命の兄弟の子孫であるからして、
正統な家系なんですよ!』
という、後世の家系捏造ですな、はっはっは。
まぁどこもそんなものだよね~。
と思って、
ある意味ほほえましく思っていてですね(笑)
いやぁ~、その玉依彦命さんのお社があったとは!
本当に初めて見ました。
陶芸守護の神さまということで、
もしかしてご職業は陶芸家さんだったのでしょうか?
さらにこの通路の向こうに門があり、
そこを通り抜けると〈新宮神社〉がありました。
『宮』とつくということは、天皇家の血筋の方?
と思いましたが、
ご祭神は高龗神(たかおかみのかみ)。
「おかみ」というのは龍のことで、
「たか」がつくから高龗神は山の龍のこと。
ということが坂本政道先生の本に載ってたなぁ、確か。
自然を神になぞらえるのは
天神族(渡来系の天皇家の先祖)よりも前の、
日本古来の先住民の崇拝のありかたではないですかね。
ご神体が山であるということも、
上賀茂神社が、天神族渡来よりも前からある
聖地だったということを偲ばせます。
新宮神社の前にある門。
ここはいつも閉められていて、
隙間から恨めしい気持ちで中をのぞいていたことを想い出します(笑)
で、
出た所で神社の名前を確認したところ、
おや、神社が2つある?
この〈山尾神社〉というのはどこにあったの?
もう一度門内に入って見渡しましたが、
それらしい神社がありません。
そこで、
おみくじ屋に居られた神職さんに聞いてみたところ、
入れないエリアのめっちゃ奥の方に
ちょこんとそれらしきお社が・・・!
望遠で撮ってもこのぐらいの大きさですよ。
最初、あちらにありますと指差してもらった時も
なかなか存在を確認できませんでした(汗)
エリアの横から無理やり近づいて激写!
それでも『忍法自然に溶け込んでいるの術』。
ご祭神が大山津見神(おおやまつみのかみ)だというから、
相当に立派なお社かと思っていましたが・・・
ヤマツミというと、一般的には
その山の神さま、あるいは山の首領のことだったりするのですが、
オオヤマツミになると、
それらの山々を統括する存在であるはず。
天神族の支配前までは、いっちゃん偉い人レベル
・・・だと思うのですが~。
ちなみに、
お母さん玉依日売命の旦那さんが大山咋神なので、
当神社の主祭神のお父さんということになるのでは・・・
扱い小さいなぁ~ (´д`;)
〈新宮神社〉はこんなに立派なのにね~
●系譜●
天神玉命(神皇産霊尊二男)
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天櫛玉命
|
鴨建角見命(八咫烏武津之身命)
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建玉依彦命---玉依日売命=大山咋神
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五十手美命 賀茂別雷命
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麻都躬之命
|
看香名男命
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津久足尼命
|
大田々根命(弟猿弟人命)
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天櫛玉命
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鴨建角見命(八咫烏武津之身命)
|
建玉依彦命---玉依日売命=大山咋神
| |
五十手美命 賀茂別雷命
|
麻都躬之命
|
看香名男命
|
津久足尼命
|
大田々根命(弟猿弟人命)
|
(上賀茂・下賀茂の禰宜の子孫に続く)
松尾大社を祀るのは、
この地に6世紀初頭に入植してきた秦(はた)氏。
上賀茂神社を祀るのは土着の賀茂(かも)氏。
といわれています。(一説。)
秦氏と加茂氏の仲良しぶりが見てとれます。
上の系譜の末に大田々根命という人物が居られますが、
【疫病や自然災害が多発してえらいこっちゃになっていた崇神天皇6年、
というご神託を受けて、
すると、
天変地異がぴたっとおさまりました。
という話があり、
その伝承の大田田根子さんのこと、
あるいは、その兄弟のことではないかと思われます。
記述を去年(まじめな)本で見ましたので。
説がわりと一般的なので、その説をとれば
この大田々根命の代に神武・崇神天皇が大和を築いた。
つまり、古墳時代が始まったということに。
ならば、それ以前の人物は弥生時代に生きていた人
ということ?
ではやはり、
それを祀っている上賀茂神社は
弥生時代由来の神社ということでOK?
日本、深い深い!
特に上賀茂神社は深いですね。
今年もその日本の深みにはまっていきそうです・・・