作品168.白い環 制作過程④
『作品168.白い環 制作過程③』のつづきです。
作品の一部に使うことにした
この切り紙。
削ったパステルの粉を指につけ、
トントン・トントンと切り紙に着彩していきます。
本来パステルはこすらないと色が付きにくいのですが、
こすると切り紙がよれたり千切れてしまったりするので、
くりかえしトントンと乗せていくしかありません。
他に良い方法があったらいいんだけど、
この時はこんな感じでした。
フィキサチーフでラメを固定しましたが、
さわると取れてしまいます…
今回は、額縁も用意されていて、即、作品をとじる予定なので
こういう不安定な貼り方で通しましたが、
他にもっと良い方法があれば…とおもいます。
キラキラ感をUPするために
フラットバックのガラスを貼りました。
ビーズアクセサリー作りの経験を応用。
切り紙はこんな感じに仕上がりました。
(作品に貼る際、なるべく目立たないようにするため、
濃い青や黒のラメで
もうちょっと暗く仕上げました。)
※急ごしらえの『エゾシカの切り紙』は
黒いパステルでかなり暗くしました。
さて、
これらの全てを貼って、
このように仕上がりました。
できたのは、提出日の日の早朝。
眠さよりも辛かったのが、
こっぴどい腰痛・・・
作品が大きく、デスクに乗せられないので
床に置いてこのような姿勢で
着彩したり、ラメをかけたり、切り紙を貼ったりしていましたところ
猛烈な腰痛で歩くのも辛い状態に。
トイレに行くときも腰をまっすぐに伸ばせず、
『ロード・オブ・ザ・リング』のスネグル?のように
怪しい歩行姿勢でトイレに向かっていました(笑)
制作の途中、腰痛にたまりかね、
『駄目だ、もう耐えられん!横になりたい』
と、ベッドに転がろうとしたら
ベッドの上も既に物置状態で
画材や切り紙が乗っかっていて、乗れませんでした(笑)
まぁ、おかげでうたた寝などせずに済みましたが…
そういえば、ベッドのすぐ横で
フィキサチーフ(定着スプレー)を鬼のようにシューシュー
使っていました。
そのスプレーがきっと布団にかかりまくっていたと思います。
本来ならしっかり換気して行うべきなのですが、
わずかな窓のすきま風でもラメが飛んでいってしまうので
閉めきった部屋で作業してました…
みなさん、
画材はけっこう体に悪いものが多いので、
寝室で制作とか良くないですよ。
(とか、自分がやっていて言う。)
嗚呼、
広いアトリエと大きな机が欲しい!!
それにしても、
ずいぶんラメを塗り重ねたものです。
最後の仕上げに、
朝方にラメをパラパラ、スプレーをシューシュー、
繰り返し続けていたので、
作品完成後3時間ほど横になったのですが、
閉じたまぶたの裏で延々とラメが舞い続けて、
なかなか休むことが出来ませんでした(×_×;)
(左は黒っぽく塗ったシカの切り紙)
そして、
額縁屋さんに作品をもっていき、
額装してもらい、
やれやれと帰宅後、1時間ほど横になったのですが、
今度はまぶたの裏で、
ラメのケースの、フタの裏に付いたラメが
回転しながら襲いかかってきたりして、
これまた眠れない(笑)
この短期間に、
きっと一生分のラメを見たのかもしれません(笑)
とりあえず、
作品が向こうで『既定外』と判断されないことを祈ります・・・