御蔭祭 2015 葵祭の本当の意味①
(※今回はオカルティー系かも?苦手な方は注意)
今年も、葵祭の3日前におこなわれる祭り、
御蔭祭(みかげまつり)を観に行ってきました。
オカルトの雄・飛鳥昭雄先生いわく
『葵祭より重要な秘祭』である
裏の意味が深い御蔭祭です。
場所はちょっと遠く、
京都の町から少し山の中に入っていった所です。
↑写真のまん中辺りにちょっと緑の濃い、
低い山が見えると思いますが、
そこが、
御蔭祭の出発地点、御蔭山(みかげやま)です。
生んだところだと伝えられています。
↑
というのは、
〈御蔭神社があった所〉のことです。
〈あった所〉。
そう。
どうやら御蔭神社は、過去、
大雨の時に≪大崩≫という山崩れに巻き込まれ、倒壊。
新たに再建された時は、
場所を変えられたのだそうです。
(私が調べてみた感触では、もうちょっと北東にあった山がそうではないかと。)
話はそれてしまいましたが、
『葵祭より重要』なお祭、御蔭祭を改めてよく見ようと、
祭の始まりから見ることにしました。
(神様が乗る専用のトラックが御蔭山のふもとに。)
御蔭祭がなぜ重要なのか、
飛鳥氏の主張をなぞりながらお祭の流れを
写真でお見せしたいと思います。
(御蔭神社に続いていく山道・参道)
御蔭祭は〈新しくお生まれになった〉神様の魂、荒魂を
下鴨神社のご本殿までお連れするお祭です。
御蔭神社で〈新しくお生まれになる〉のです。
ここが一番重要な気がします。
残念ながら、その重要な秘儀は公開されていないので、
行っても観られるわけではないのですが、
道中、バスの隣に乗り合わせた地元の奥さんいわく、
神社で巫女さんが踊って、
天から神様が降りてくる(生まれる?)のだそうです。
(もしかして上賀茂神社のことをおっしゃっているのかも?)
観てみたいですねぇ~。観られないけれど。
で、
飛鳥昭雄氏は、
同日、上賀茂神社でおこなわれる秘祭
御阿礼神事(みあれしんじ)とともに、
実はこの祭・神事は
『光が復活することを表現している』
と解いておられるのです。
(神社の参道。もう出演する方々が降りはじめていました・・・)
へ?
何が光の復活なの?と思いますが、
その根拠は
(上の写真右の男性の装束・部分のアップ。
帽子をかぶった埴輪の顔半分に見えてしまう(笑))
御蔭祭の〈御蔭/みかげ〉とは、影とか蔭のことではなく、
光を意味する古語なのだそうな。
そして、上賀茂神社での同日の神事、
御阿礼神事の〈御阿礼/みあれ〉とは、
御生まれ(みうまれ)のこと、
つまり、
新たに生まれる、再生・復活を意味するのだそうな。
(薄ピンクの装束、はじめて見たような?
そういえば、バスで同乗した奥さんは、
昔はみんなもっと古い着物を着ていたけど、
ここ近年、急に着物が綺麗になって、列も長くなった・と。)
光が生まれる・・・。
ふぅ~ん。
で、それがどうか?
とか、つい思ってしまいますが、
実はこの意味がすごい。
飛鳥氏はこれを
天照大神(あまてらすおおみかみ)の復活を意味すると解かれる。
(当日、台風が近づいており、雨でした。足もと注意。)
葵祭と御蔭祭、御阿礼神事は
一連の祭・神事(祭祀)です。
で、
葵祭は、勅旨も牛馬も供奉者も
みーんな葵の葉で飾っているので〈葵祭〉というのですが、
それは、フタバアオイが邪気を祓うから、
という説で説明されています。一般には。
しかし、飛鳥氏は、
『葵』そのものに〈太陽に身を向ける花〉という意味があり、
「葵とは太陽の花、神道で言えば
天照大神の花なのである。」
…と解いておられるのです。
『御蔭・御阿礼・葵』
↓
『光・復活・太陽に向く花』
イコール
天照大神の復活を祝福するという意味が隠されている
のだと。
天照大神(あまてらすおおみかみ)は、
スサノオの乱暴に心を痛め、天岩戸に隠れてしまう。
太陽の神が隠れてしまったので
世の中は闇になって、様々な禍が発生する。
しかし、
神々がうまくはからい、天照大神は天岩戸から出てきて、
めでたく世に光(太陽)が復活する。
のストーリーですね。
飛鳥氏は著書でこう締めくくる。
「下鴨神社の関係者は、はっきりと断言した。
葵祭とは、天岩戸開き神話において、
隠れていた天照大神が復活し、
この世に光が戻ってきたことを喜び祝う祭である。と」
へぇ~~~、
葵祭ってそういうお祭だったんだぁ~。
ふ~ん、へぇ~~。
で?
と思ってしまう私はシロウト。
それの何が重要なのかというと、
秘祭として継承している神社は、ここ賀茂神社だけである。
「いわば、
下上賀茂神社なのである。」
「となれば、賀茂神社がいかなる神社なのか、
およそ察しがつくのではないだろうか。」
え、わかりません・・・
と思う私はまだまだシロウト。
「そう、下上賀茂神社こそ、
裏神道の拠点なのである!」
裏神道。
ヤタガラスのことですね。
ヤタガラスというのはこれまた謎に満ちていて
非常に難しい存在なので、上手く説明できませんが、
飛鳥氏いわく
≪裏天皇≫なのだそうな。
『裏こそが本物』という理論で、
ヤタガラスこそが本当に日本を取り仕切る天皇なのだ
とかなんとか。
むずかしい・・・。
私なんかは、
下鴨神社 = ビジネスライク
ぐらいにしか思っていませんでしたが~
(;^□^)
(休憩中の方々。お昼ご飯はお弁当なり)
しかし、
私にとって問題なのは、
御蔭神社の神様は玉依姫命(たまよりひめのみこと)と、
そのお父さん。
下鴨神社もそれに同じ。
そこに降りて来る(あるいは宿っている?)神様は
天照大神?
ん?ん?んん~??
ダメだぁ~、また混乱してきた。
日本神話の神様と、神社の神様のことを知ろうとすると、
すぐに混乱して訳が分からなくなります。
でもきっと、
その難解さが日本を守ってきたんだろうなと。
容易に解読させない。
神話を取られてしまったとき、
きっと国の魂もとられる。
世界で唯一、日本はずっと日本であり続けたわけで、
それだけ深いのです。
よく分かりませんが、
なんだか満足(笑)。
飛鳥先生の話はここまでですが、
写真と動画を引き続きUPしますね