オリガミ ヲ キリガミ オカルティー(総合)

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京都ギリシャ ローマ美術館


京都から引っ越す前に、
行こうと思って行っていなかった所へ行くことにしました。
(かんねんした)

そのうちの一つが、
地下鉄北山駅の近くにあるギリシャ ローマ美術館です。
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普通の住宅地にあるということだし、
個人収集の物の展示ということで、
それほど期待していないということもあり?
古代ギリシャ・ローマに興味があった時期もあったのに
行っていませんでした。

でももう時間がないので、行きます。



それにしても、
本当に住宅地にまぎれていて
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このあたりは普通の家もかなり大きいので、
ますます住宅と見分けが付かず・・・
ちなみに、
上写真・左の植木がたくさんあるところがそうです。


ここです。看板とかもひっそりしていて見逃しそうです。
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門をくぐると、おっ石柱が。
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それらしい建物も見えてきました。


ここまで入らないと、
美術館とは分からない感じです。
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しかし、個人の美術館としては
なかなかに立派なのでは?


中は写真撮影・デッサンなど一切禁止なので
画像でお伝えすることは出来ませんが、
パンフレットや葉書の写真を撮って
代わりに載せておきますね。
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開館時間すぐぐらいに行ったせいか、
誰もお客さんがいなかったし、クーラーとかもまだついてませんでした。
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最初は蒸し暑い~と思いながら観てました。
受付の奥さんが肺病なんじゃないかというぐらい
異様に咳をしておられて、
それが吹き抜けの館内にガンガン響くので(笑)
たのむから
のど飴をなめるか、マスクをしてくれ~
と思いながら観覧していました。

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1階には大理石彫刻がたくさん並んでいました。
そのほとんどが紀元前後のもの、
つまり日本では弥生時代ぐらいにあたりますが、
2千年ほど前のものとは思えない写実性
改めて驚かされました。

固い石なのに
ふわりとした服のひだ、筋肉の凹凸、
血が通うような滑らかな唇・・・

いや~、古代ギリシャ(その影響を受けたローマ)って
肉体賛美の芸術であるなと、
改めて思った次第です。
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それと、けっこうおどろいたのが、
あれ、これ、本に載ってたりするやつなのでは・・・
という、
超有名な胸像とかもあってびっくりしました。

その時代の皇帝の存命中に制作されている
皇帝の彫像とか、
ものすごい第一級の資料ですやん
(;゚д゚)

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初代皇帝アウグストゥスの在位中の像とかもあって、
これなど海外の美術館が型を取って
自国の美術館でレプリカを展示してるそうな。
(しかし、その像が無造作に配置されていて、
しかもクモの巣がうっすらはっていたのには笑ってしまいました。
そっとクモの巣をはらいのけておきました。)

ここの美術館のものは
ミロのヴィーナス像以外は全部本物・・・

よくぞ個人収集でここまで・・・
どんなお金持ちなんでしょう・・・


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そして、ここの展示物のすごいところは、
かなり保存状態の良い物だというところです。

そりゃあ、2千年も前のものです。
弥生時代の土器にほとんど完全体の物がないのと同じで、
ギリシャ・ローマの物だって・・・

とおもいきや、
いやぁ~、びっくりするぐらい状態の良い物が多数。
土器とか欠けも見当たらない、
絵の状態も非常に良い物がほとんどです。

これはこの美術館のこだわりでもあるそうで、

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土の中から出土したものが劣化が激しいのに対し、
共同墓地の横穴などから取り出されたものなどは
木箱などに入れられて綺麗に保管された状態で見つかるとかで、
そういう、
かなり状態のいいものが集められているとのことでした。

どうしてそんなものを入手できたのか不思議ですが、
『祖父の代kから代にわたって収集』していたとかで、
それは明治時代から始まっていたようです。

欧米でもギリシャ文化にスポットライトが当たるようになったのは
1800年代ぐらいかららしく(意外!)、
まだ明治の頃には状態の良い物も
入手可能だったのではとおもわれます。

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こんなすごい美術館とも知らず、
近いのに全然行かなかったことを今さら後悔!

というか、
もっと有名になってもいい施設なのに、
始終、お客さんは私だけでした・・・
完全独占状態


お茶とお菓子まで出していただいて、
庭のオープンカフェでのんどりといただきました。

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施設は欧米貴族の別荘みたいなつくりで、
4階は休憩室。
明治時代の華族が住んでいそうな重厚な高級家具が
ゆったりと配置されていて、
もちろんそこでも一人だったのですが、
ドキドキしながらいろんな椅子に腰掛けてみました(笑)

アーチ型の窓から見える緑などもステキで、
『ぁあ~~~、洋館にすみたぁ~い!』
と、一人、心の中で悶絶していました(笑)


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私なぞ、絵に描いたような貧乏人生活者のくせに
狭い所や人が多いゴミゴミした環境が大嫌いなのです。
残念な矛盾です↓↓↓

静かで広く、見晴らしのいい洋館に住みたいわ!
(変な妄想を刺激されて還ったの巻。)


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ギリシャ・ローマ文化と弥生時代を比べたように書きましたが、
決して日本の文化が
海外に比べて劣っていたわけではありません。
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エジプトやギリシャ、中東や中国など、
立派な遺物が残る文明というのは、
ただ、
物質の豊かさが中心だった文明ともいえます。

美しいものもたくさん作られましたが、
同時に戦争を繰り返していたわけです。

対して、そのころの日本は
どの国もなしえたことのない『縄文1200年の平和』を実現。
(後半は争ってたみたいですけど。)
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新参者が来日するたびに争いはあったものの、
原住民は基本、協力・協調路線だったし、
勝者が敗者の部族・文化を根絶やしにするということはなかったわけで、
(敗者の文化・人材も取り入れられた)
だから日本はずーーーーっと日本であり続けた、
世界で唯一の《他国にきりかわったことがない国》です。
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これぞ究極の文化・文明でしょう。
今後はこういう《精神の文化》が注目されていくだろうといわれているので
日本人の役割も重要さを増す・・・

といいですね~♪



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京都ギリシャローマ美術館
京都市左京区下鴨北園町1-72
℡.075-791-3561
月曜日と1月2月が休館。