オリガミ ヲ キリガミ オカルティー(総合)

(﹡ˆ﹀ˆ﹡)♡ syandery名でツイッターもあります☆そちらのメッセージ機能もご利用いただけます

京都・大原⑧ 素晴らしく美しい勝林院



勝林院の敷地内の陵墓を見終わり、
陵墓の職員さんが勝林院内の仏像などについても
説明してくださいました。
イメージ 1
(小ぶりながら大変美しい勝林院の建物。)

いろいろ説明していただいたのですが、
ものすごい移動スピードと説明の速さで
後ろからついていくだけで必死だった情けない私です(汗)

何とか分かったのは、
勝林院が、お坊さんの住まうお寺などではなく、
お坊さんが修行に来られる道場なのだということ。
イメージ 2
なので人は居住していません。
(ひとしきり案内してくださり、職員さんは帰ってゆかれました。)

パンフを見ると、
835年に唐へ渡った慈覚大師(円仁)さんが帰国後、
比叡山にて中国仏教の古典儀式音楽を伝承。
その9代目の弟子・寂源
この地(大原)に移って道場を建立。

それは道長の頃でありました(平安時代ですね)。

ということだそうです。
イメージ 3
今は道場として利用されていませんが、
年に一度、お坊さんたちが集まると聞きました。


しょうじき、
何も勉強せずに来たので歴史的背景はわかりません。
しかし、ただただ美しく素晴らしいので、
今回の大原旅行の一番のお気に入りスポットになりました。
イメージ 4
私は朱色などを塗った派手な寺院よりも、
木の色そのままの寺社が好きなのです。

本当に美しく物は色で荘厳さを演出しなくてもよいのです。

外国へ行くとたいてい寺社が派手派手ですが
(仏像に電飾がついてたり・汗)、

心静かに御仏とお会いするには
色を極力控えた方が効果的なのではないか
と、私個人は思っています。


正面扉の向こうには、闇の中に浮かぶ、
穏やかに微笑んだ黄金。
イメージ 5
写真を撮っていいか問いましたところ、
仏像のお顔以外ならOKとのことでしたので、
お顔が写りきらない感じに写真をひとしきり撮りました。


仏堂以外は色を控え、品格を醸していますが、
イメージ 6
一方、その彫刻の見事さには目を奪われます。

全てを同色に、あくまでも主張しすぎず、
しかしその中で最大限に御仏の安置されるところとして
尊厳を表現しているようにおもわれます。

このあまりにも素晴らしい木造彫刻は
あとでじっくり取り上げるとして、

まずは建物周辺とその景色を堪能しました。


静かです。
イメージ 7
格式の高い空間に一人、
風の揺らす木の葉の音だけを楽しむ。
贅沢です。

つくづく思いますが、
本当に美や空間を楽しみたいときは
一人で行くのが一番です。
全ての神経を
その空間に集中できるのです。

だから天皇陵へ行くときは一人で行くんですよ~。


切り取られて見える木々・山々の美しさ。
イメージ 8
この清涼さが寺社の魅力です。


いやぁ~本当に、お天気が良くてよかったなぁ。
イメージ 9
どの角度から景色を切り取っても完璧に美しい・・・

立ち位置を変え、角度を変え、
様々な景色を切り取って眺めてみる。
どこから見ても、
それぞれに新鮮な美しさがあって
ハッとさせられます。

イメージ 11

いつまでも飽きずに一人、
風景を切り取って感動していました。
私もそういう渋い年齢になったのか(笑)

イメージ 10
視界の限り、誰もいなくて風景全てを独り占め。

この美しく緑に輝く芝生ですが、
この日は朝が寒く、霜が降りたので
その霜の湿気で美しい緑に開いたのだそうです。

これが、数日乾燥した日が続いていたりすると
芝生は閉じてしまい、外側の茶色い部分が見るので
茶色い芝生の景色になるそうです。

うわ~、この芝生が全部茶色かったら
ぜんぜん風景が違っていただろうなぁ。
素晴らしい緑の日に来れて良かった~~。


建物の裏にも回ってみました。

薄く苔がむしているのでしょうか?
ほんのり緑色がかって見えました。
イメージ 12

しかし!
この建物の裏側を歩いてみて愕然!
(⊙_⊙)

なんと信じられないことに、


壁や柱に
落書きが掘られまくっていたのでした

😭


どこの阿呆だ、
○○くんLOVE とか相合傘とか
由緒ある建物に傷をつけて書くのは・・・

歴史に敬意をはらうことを知らない人は
遊園地とかゲーセンでも行って楽しみゃあいいのに(怒)!

とりわけ、
その落書きの中でも驚いたのが
建物裏の扉にデカデカと彫られていたこれ↓

イメージ 13
「 無断で入りました
ごめんなさい
水の音がとてもステキだったことを
思い出にして帰りましょう
SUMPKO
MASAHARU 」

は?は?無断で入った?
もしかして仏像の裏にあたるこの扉を開けて
中に入ったってこと?
百歩譲って入ってしまったことは置いておいても、
それを傷つけて書き込むってどういうことよ?
しかも
文章がめちゃくちゃだし・・・

イメージ 14

このSUMPKOというひとは外国人なのでしょうか?
悪いけど、
他国の文化物に傷をつけて悦に入るような文化のない人には
寺社に踏み込んでいただきたくないですわ。
それに、
一緒に来ていたMASAHARU、
落書きする相棒を止めろよ!(怒)


イメージ 15
すごく残念な話だけど、
日本の聖域を理解できない人があまりにも増えた現代、
寺社にはあの無粋な監視カメラを
張り巡らすように設置する必要があるのではないでしょうか。


あ~あ、
せっかくこの勝林院の美しさに感銘を受けて
幸せな気持ちになっていたのに、
すごい胸の中がどんよりしてしまったわ↓↓↓


さて、気を取り直して
イメージ 16

次回は、
先ほど紹介しました美しい木造彫刻などをお見せしたいと思います。
ほんとうに素晴らしい彫刻です。