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京都・大原⑨ 勝林院その2 木造彫刻すごい




勝林院はお堂の建物に配された木造彫刻の美しさが
とくに印象的でした。
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軒を支える梁にほどこされた龍。
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龍という架空の生き物が力強く表現されています。
また、生き生きとした躍動感があります。


このような目がギラリとした龍もいました。
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しっぽの先までしっかりウロコがありますね。


こちらの龍は苦虫をかみつぶしたみたいな表情がユニークです(笑)
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狛犬を思い出させますね。

同じ梁の列に並んでいた3つの龍ですが、
それぞれ作者さんが違うのでしょうか、
個性や雰囲気の違いがはっきりしていました。


そしてこちらは、お堂正面の梁に施された
ものすごい木造彫刻。
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梅の花と極楽鳥でしょうか。

立体的な表現がすごいのでアップで見てください。
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その奥の透かしもすごいです。

どのぐらい立体的かというと、
この下から撮った写真を見てもらうと分かっていただけるでしょうか。
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鳥や花が手前にせり出しています。

このものすごい彫刻を一つ仕上げるのに
どれぐらい月日がかかるのでしょう。

すごく繊細なのにダイナミックです。


これも3連シリーズになっていて、
松と鶴?のこれまたものすごい彫刻が。
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松など模様のように抽象的な表現なのに、
立体で見せていますね。
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その上の梁には竿?を持ったおじいさんと小さな龍?が居ます。


こちらは紅葉とキジでしょうか。
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風雨や湿気にさらされてこれだけ繊細な物が耐えているなんて。
台風の次の日とか、紅葉が飛んじゃってたりしないのでしょうか?


そしてこれ、
軒を支えているこの花の彫刻!
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アップで見てください!
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花にたわわという表現が使えるかはわかりませんが、
たわわに咲き誇っているという言葉が頭に思い浮かびます。
和風というより、
どこかシルクロードの国々を思わせるような
ちょっと不思議な雰囲気です。


これは象さんですね。
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昔、象を見たことのない日本の芸術家は
想像で象を描いていたので
ちょっと現実離れした象さんだったのですが、
あえてその時代の〈象のイメージ〉を取り入れているのですね。


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(鶴と梅とおじさん?おじさん何を持ってるのかな)


ちょっと庭も見てみることにしました。
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毎日毎日、手入れをする従業員の方が数人がかりで
美しく美しく手入れをしているお庭です。
10日もほっておけば、
たちまち草ボーボーになって元通り(ノーお手入れ状態)になるそうです。

この石垣の通路にも小さな雑草の芽が生えはじめていましたが、
それも常に摘み取らないと、
あっという間にいっぱいになっちゃうんだそうです。

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大原に来て思ったのですが、
寺院内だけでなく、駅からの通路など
とにかく手入れしている方が多いのです。
大原全体の美観を非常な努力で維持されているのだなと
とても感じました。

ローマは1日にしてならず。
大原の景観も1日にしてならず。

景勝地としてのプライドを感じました。


池にはちょっと後ろ足のはえたオタマジャクシが。
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さて、
拝観料300円以上の感動をいただきまくりで
満足して帰ろうとした時、
従業員の方が出口に居られたので、
この胸の感動を伝えました(笑)

すると、
入口入って右の石塔も歴史のあるものなので
ぜひ見て、触っていってください・と、教えてくださいました。

ああ、この塔ですね。
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石造宝篋印塔(いしづくりほうきょういんとう)というそうです。
1316年の鎌倉時代の名品で、
重要文化財に指定されているそうです。

触っていってくださいとサラリと言われましたが、
重要文化財ですよぉ?
触れる重要文化財だなんて…

10年後・20年後には
囲いができていて触れなくなっているかもしれません!

(父の子供時代など、奈良の石舞台古墳の中に入って
副葬品の欠片みたいな物もよく拾っていたと話してました(笑)
今じゃ囲いができていて入るの有料です)

この石塔にむしている、細長く垂れさがる苔は
空気のきれいな所にしかない苔だそうです。
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そういえば昔、近所に住んでいたおじいさんの家の石塔にも
こんな苔がよく生えていたのを思い出しました。
あぁ、あのころは
うちの近所などでも空気がきれいだったんだなぁと。
住宅密集地になった今はもう見かけません。
ちょっと切ないです。


石塔のある丘からふと勝林院を見下ろすと、
これまた美しい・・・
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木々の隙間と、その向こうの山に挟まれて見える姿も、
これこそが本来の昔の姿の勝林院ではないかと
勝手に思ってひとりで感動したり。
(;^□^)
いやぁ~、一人旅!


「こういう大きな軒と縁側のある家で、
手入れされている美しい庭を眺めて暮らすとか、
素晴らしいだろうなぁ~」
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などと、妄想しておりました。

眺めのいい洋館に住みたいと夢を描いていましたが、
大原の素晴らしい日本の庭を見てしまうと、
これまたそういうものにも憧れができてしまうのでした。


京都の某お金持ちの方は、
自宅の美しい庭の景観のために、
四方、家から見える限りの山々を買い取って、
桜の季節には自宅で花見を優雅に楽しまれるのだとか…
これぞ究極の贅沢というものですね。


は~、思いもかけず
勝林院の美を堪能しましたぁ~
(*´ω`*)


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ここでかなり満足しましたので、
さ~て、もう帰るべ~かな~♪と、
帰路かな?と思う方向へ向かいました
(地図を落としたので。)
が、
途中、まだ名所らしきところがあったのでした。