赤穴八幡宮①島根の隠れ名所かも?
丹塗箭神話(にぬりやしんわ/丹塗り矢神話とも)というのを
ご存知でしょうか。
赤い矢を拾った乙女が神の子を妊娠するというストーリーですが、
日本の神話には似たパターンの神話がちょいちょいあるようです。
玉依姫(たまよりひめ)が赤く塗られた矢を拾い、
大山昨神(おおやまくいのかみ)の子を身ごもり、
別雷神(わけいかずちのかみ)を生む・というものではと、
京都の地元っちだった自分は思うのですがどうでしょう(?)
上記の神様、玉依姫と別雷神は
とても(というか勝手に)親しみを感じていました。
先々月に行った隠岐旅行も、別雷神が祀られている
加茂那備神社(かもなびじんじゃ)行きが大事な目的でした。
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さて、
その丹塗箭(にぬりや)神話を持つ神社が、
とても行きたくなったのですが、
赤穴という所は松江からだとけっこう遠い所だったようで、
行きたいとおじさんにリクエストしても
「気合い入れて行かないと行けない」と断られたのでした。
それは夏前のことでしたが、
そのことを気にかけていてくれたおじさんが
先日、車を飛ばして連れて行って下さったのでした。
( ˙▿︎˙ )ありがとう
その神社の名前は
赤穴八幡宮(あかなはちまんぐう)。
この神社の御祭神は別雷神、玉依姫命、建角身命です。
別雷神 = 息子
玉依姫命 = ママ
建角身命 = おじいちゃん
という3世代ですね。
この赤穴八幡宮の丹塗箭神話は、
それは追って説明させていただきたいと思います。
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いざ、赤名八幡宮へ。
道中、こういう風景が繰り返し見られ、
それはそれでなかなかのワクワクポイントでありました。
周りを見渡すと、畑の向こうにこんもりとそれっぽい丘が。
こんもり丘に向かっていくと『尼子毛利古戦場』という看板が。
こんなのどかな所でむかし戦っていたのね。
こんもり丘の入り口に入ると、階段と建物が。
おお、やはりここが赤穴八幡宮であったか・と。
上写真の右側に見える大きな木に近づくと、
キノコが生していました。
スーパーで売ってるシメジに似ていてちょっと美味しそうだな。
中に入ると、向こうに鳥居が見えてきました。
美しく整備されたきれいな境内です。
木を見ると結構モミジが多かったので
紅葉の季節に来るとさぞや美しかろうと想像させられました。
鳥居に近づいてゆくドキドキ感は
私の中ではディズニーランドやUSJに行くよりも
高い興奮度数であります・・・。
ところが、
鳥居に近づいたところで分かったのですが、
私が入ってきた所は神社の正面の参道ではなく、
横道だったのでした。
神社正面からの画像でやり直します・・・
赤穴八幡宮の、こちらが正面側になります。
緑生い茂る丘の中に、石階段が見えてきました。
おおっと、結構急こうばいな階段ですよっ
写真ではどのぐらいデンジャラスな階段か伝わりにくいと思いますが、
足元を見てお判りでしょうか、結構階段の幅が狭く、
その幅もまちまちです。手すりもありません。
よほど誰も通らないのか、思いっきり蜘蛛の巣が顔にかかり
でっかい蜘蛛の存在にヒエッとなりました。
田舎に住んでからほぼ毎日、蜘蛛のおうちを破壊していますが、
今日もやっぱり蜘蛛のお家を破壊してしまったのでした。
つらい階段登りのその先に見え始める鳥居。
木々の薄暗さの向こうにひらける境内の明るさが
後光のように差し込む。
神社の参道は≪産道≫をあらわすそうですが、
なんだか生まれる苦しみとその向こうに見える希望のようなものを
体験している気分になります。
階段を登りきり、ご本殿が見えました!
私は生まれた!
ということなのかな。
鳥居手前のすぐ右側になかなか立派な木が立っているのですが、
根元をよく見てみてください。
左側の木が、右側の木の根の上に
乗っかるように根を伸ばしています。
今後何十年、何百年と、右側の木は足を踏まれたまま
生きていくのでしょうか ( ´△`;)
木々の世界もわりとハードですね。
さてさてさて、
赤名八幡宮、鳥居をくぐって境内に入りました。
なんと爽やかな空間でありましょう。
まあ曇りの日の写真ですから、
青空のようにバッキバキに爽やかではないかもしれませんが、
これでも前後の日も含めてずっと雨の予報だったのに、
奇跡のように丸1日、雨に降られずに済んだ
喜ばしい曇り空なのです。
私は昔からずーーーっと怖いぐらいの雨女でしたが、
このごろ曇り女ぐらいには昇格したみたいです(笑)
何やらご本殿前に結界がはられてるっぽい雰囲気ですが、
石碑に書かれている言葉が難しすぎて意味が分かりません~。
よくわからないけれど、
とても厳かな空間だってことはわかりました…
田舎の静かさと人影のなさ、木々の生い茂る高い湿度感、
結界、ちょっとひなびたご本殿。
いいですね。
これこそが The 日本の神社でありましょう。
神社内の写真をUPする前に、
説明し("^ω^)・・・
ようと思っていましたが、ちょっと
(引っ越し後、保管がバラバラになってしまいまして)。
コピーを見つけたら次回、
丹塗箭神話の伝説を紹介したいと思います。