オリガミ ヲ キリガミ オカルティー(総合)

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芸術の春☆技術屋でなく芸術家に

 
 
芸術の秋を待ち切れず、芸術の春です。

13歳の天才ピアニスト、奥井紫麻(おくいしお)さんの
松江公演のチケットがとれてしまった!
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というか、本当に松江で良いんですか?!
と申し訳なくなってくるぐらい
すごいピアニストさんのようです。

Youtube で検索すると動画がたくさん出てきます。
もう9歳10歳ぐらいの頃からすでに世界で活躍されていて、
そして、
「若き天才」にありがちな「テクニックがすごーい」
だけの人ではないことがすぐに分かります。
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『情感がある』というと月並みな言い方ですが、
何というんでしょう、
踊りでも演奏でも、芸術性が高まったとき
「セクシーな感情になる」じゃないですか。
そういう恍惚感を
”神さまとお会いしている瞬間”と表現する方も居られますが、
すでに奥井紫麻さんは
若くしてそれをご存じなんだなと思ふ。

あまり年若い人に『天才』という言葉を使って
変なプレッシャーをかけたくはないと思うのですが、
でもこの方はもう『天才』って言わなきゃしょうがないでしょう。


奥井紫麻さんの演奏動画をひっぱってきます↓
2016年のなので11歳ぐらいの頃でしょうか、
ショパンノクターンを演奏されています。しゅごい。

Shio Okui plays Chopin's Nocturne op.27/2


どうです、興味がわいてきましたか?
松江公演のチケットにはまだ空きがありましたよ?
(岡山などでも公演されるそうです)


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そうそう、
今年は(も?)バレエで日本に良い知らせが届きましたね。

アメリカのニューヨークで開かれている
ユース・アメリカ・グランプリで
15歳の松浦祐磨さんが1位を獲得されました。

動画も引っぱって来ちゃいましょう。

松浦 祐磨(Yuma Matsuura) Endo Ballet
 -The World Ballet Trial Tokyo Stage 3rd Grand Prix Award-
この動画では客席の声が入っていませんが、
他動画ではお客さんがワアワアとかなり盛り上がっている様子でした。


バレエ、わりと世界的権威のあるコンクールで
日本人がよく賞をとっていますよね。
自国びいきで言うわけではなく、
日本人は芸術性の高い民族であると私はよく思います。
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踊りだけでなく、
音楽でも文学でもアートでも、
非常に優れている方が多い。
ところが、
当の日本人が自分の才能の凄さを過小評価している
パターンが多いように思います。
「そんな、私が世界レベルだなんて(謙虚)」

めちゃくちゃすごい才能の持ち主の方が、
普通に主婦していたりするし、なんというか、
ある意味芸術家の報われない国です
( ´~` )
芸術ではなかなか食べられないんです。

もっと私たちも
「芸術」に高い敷居を感じすぎず、
積極的に鑑賞しに行ったり購入したりできればいいなあと。
そうするともっと多くの才能が報われますし、
私たちの日常にも潤いが増すと思いますよ。



何度見ても凄い、
二山治雄(にやまはるお)さんの、ローザンヌで優勝した時の
コンテンポラリーも貼っちゃいます。

Haruo Niyama - 2014 Prize Winner - Finals - Contemporary Variation
最初から最後までまったく途切れることのない
滑らかな動きが凄すぎ・これぞ天才。

すごくハードな動きなのに指先までなめらかでしょう?
それでいて一つ一つのポーズがピシッとキマっているのだから
本当に「特別な」人なんだなぁと。


クラシックのほうも貼っちゃいます。どちらも凄いんです。

ローザンヌ国際バレエ優勝 二山治雄さんの演技 Classical Variations


これだけ才能ある舞踊家が溢れている日本なのに、
バレエにいまひとつ盛り上がりがないのがもったいないです。
まあ私も、バレエのチケットは高額で手が出ませんが…


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【グチ注意】

バレエ、アーティスティック・スイミング(シンクロ)、
体操、新体操、フィギュア・スケートetc...
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スポーツでありながら、同時に芸術でもあるこれら。

演じながらのスポーツなのか?
スポーツに演技が入っているのか?

「点数」で争うと「大技」と「詰め込み」で
こういった競技はだんだんスポーツの要素が強くなり、
「情感」がおろそかになっていく。
芸術系スポーツあるある。

だいたい、こういうのはロシアが得意で、
国策で選手を育てる
若さとテクニックとスピードで高得点を独占
大人の情感から若者のテクニック主義に
中国も国策で選手を育てだす。
大技主義になり、
凄いんだけど芸術性がどっかにいっちゃう。
「芸術」のスポーツとしてつまらなくなっていく
人気が下火になっていく

というパターンがあると私は個人的に分析。
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シンクロはこれでなんか面白くなくなってきた気がする。
なぜなら、
芸術性や個性で勝負していた国々
「点数」で劣ってしまい、勢いがなくなってしまったから。


国策でガンガンスパルタして若い選手をそだて、
激しく消耗させて使い捨てする。
よって、
デデュー選手のような特別なスターが存在しなくなる。
(長く活躍できないから。)
スター選手が希薄になると、
そのスポーツ自体に人気がなくなってくるんですよよねぇ。

フィギュア・スケートもこのごろ
そういう傾向が出てき感じがして、なんだかなぁと。
(芸術にこだわる人がちゃんと存在するのは良いところですが。)

いや、スポーツなんだけどさ、
凄い技たくさん入れて凄いなって思うんだけどさ、
だけど、なんだかなぁ~っていう。

分かります?


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私が生まれる前にすでに連載されていた古い時代の少女漫画です。
バレエという芸術を極めていく少女の成長物語で、
この内容の濃密さは時代を越えて感銘を与えてくれます。


ちょっと一部分を紹介させていただきます。


ダイナミックな好演で若くして人気を博したノンナ
しかし彼女は体格が大きいこともあり、繊細なバレエが苦手でした。
いざ、クラシックバレエでのライバル対決で
彼女は惨敗してしまったのでした。
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「あ・あたし、踊れない 踊れない 踊れない!」


ひどく挫折したノンナは公演から逃げ出してしまい、
知らない町へ雲隠れ。
偽名を名乗って地方の小さなバレエ劇場で働きます。

その劇場では、40代のシングルマザーの女性が
プリマドンナとして踊っていました。
団員はなかなか引退しない彼女を疎ましく思っていました。


愚痴る団員達。
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「後輩に道をゆずるべきだわ」

自分がプリマドンナになりたい団員。
「誰かさんのために主役がまわってこないんですわ」
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「あなたは技術には自信があるでしょう。でもバレエは技術だけじゃありませんよ」



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「芸術家としてでなく技術屋としてバレエを終わりたい人は
いますぐ出ていきなさい!」

それを聞いていたノンナにも思うところが…。


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抒情性あふれる舞台に感銘を受けるノンナ。


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「私もはやく気づくべきでしたよ、トウでいつまでも立っていることや
何回もまわれることだけがバレエではないということを」
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「若い頃は技術を追うのに一生懸命で、バレエの情緒性を
理解できるようになった今はもう、身体がいうことをきかないとはね」

「バレエの情緒性…」


ノンナは自分もライバルと技術ばかりで競っていたことに気づく。
「技術で争っているのだとしたら、行きつくところは結局ふたりともおなじ」
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「わたしはわたしなのよ あたしだけのバレエを踊ろう」

「あたしのバレエ」
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「あたしだけのモルジアナ(役柄)を」

ノンナはこの後、もう一度バレエの対決に挑むべく戻ります。

その後も漫画のラストまで紆余曲折しながら
ノンナの「情緒性」「抒情性」「(踊りの)霊感」を獲得すべく
物語は続くのでした。

芸術の世界の深さをうかがい知ることのできる漫画です。
こんな繊細で力強い漫画が何十年も前からあったなんて
日本の漫画、凄いわ~~~。
こういう秀逸な漫画をお手頃価格で読めるなんて
(アラベスク、1円で買いました)
日本人に生まれてほんと、得したわ~~。

みなさんも日本に生まれたこの幸運。
ぜひとも漫画をいろいろと読んでみてください♪



ローザンヌのコンクールで優勝した
菅井円加(すがいまどか)さんの動画を最後にはらせてください。
大きいわけじゃないのにどこかダイナミックで、そして柔らかです。

Madoka Sugai - Selection 2012 - Classical Variations



やっぱり春とか秋とか
気候のいいときって芸術鑑賞にぴったりですね。
漫画立ち読みしてこようかなー
(漫画も芸術です・キリッ)