オリガミ ヲ キリガミ オカルティー(総合)

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作品178.物想い



切り紙作品178 物想い
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(カメラで撮った写真なので少々ボケてます・すみません)


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お買い物途中、撮りためたつるやサギの写真をデッサン…
というかエスキース程度に描き出して形を確認。
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サギは首が短くて灰色のぶちゃいくなやつです。
あの灰色のずんぐりしたサギは
いつ見ても単独行動で、良い孤独感があります。
川べりで寡黙にたたずんでいる姿はまるで
独り、物思いにふけっているようです。
(実際は人間に気づいて息をひそめてるんでしょう(笑))



紙に下描きの構想を練る。
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今回は二つの切り紙を重ねる作品にするので、
二つ描きました。


それをトレペでトレースします。
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今どきこんなアナログな制作ってあるでしょうか…


しかも、
トレペで描きうつしても線が薄っすいから
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それをもう一度描き写さなきゃいけない。
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これは効率的とは言えません。
きっと何かPCやプリンターなどを利用したもっと効率的な
他の方法があるんでしょうけど…


でもなんていうのかなぁ~、
いちどでも手順で機械を通してしまうと
人の手で作ったもの特有の魔力みたいなもの(?)
が損なわれるんだから不思議です。

私は世の印刷物が、
手で写植をのり付けしていく作業から
オールPC内で作られる作業へと切り替わる過渡期を
目の当たりにすることが出来ました。イメージ 7

初めてオールPC作業で作られた印刷物を見た時、
そのえもいわれぬ味気のなさに
「なんだこりゃ?」
と、モヤモヤした気分になったことを覚えています。
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それまで
線も手作業で引かれていた印刷物を見ていましたからね。

機械のひいた全くブレもムラも無い線って
とにかく温かみや色気がなくて…
とても無機質に見えたのです。
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人が手で詰めたお弁当と、
機械がプログラムされたとおりに寸分の狂い無く
詰めたお弁当を想像してみて下さい。

染めも刺繍も裁断も縫製も手作業の服と、
ほとんど人の手がつかず、
機械から機械へ通されてできた服の着心地を
想像してみてもいいかもしれません。
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人間が手が直接形づくった物には
不思議な温かみと、オーラをまとったような魔力があります。

それは
手作業による細かなズレの連続ゆえかも知れませんが、
私がオカルティーな視点で思っているのは、
人が根を入れて作業する物には
その人の一部が入るのではという可能性です。
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最近読んだ本で素粒子のことを知り、
無数の素粒子でできている私たちは
その想いにも素粒子が乗って飛ぶ可能性を考えていました。

例えば誰かを思った時、
その人を構成する素粒子の、小さな小さな一部が
空間も時空も越えて思った人の元へ飛んでいるのでは
ないだろうか? などなど。
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素粒子の依り集まりでできている私たちが、
同じく素粒子の依り集まりでできている
コーヒーカップを握ったとき、
手から、見えない小さな小さな素粒子
コーヒーカップという素粒子の集まりの中に移動する。
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毎日何気なく愛用し続けているコーヒーカップには
いつの間にか自分の一部がたくさん入っていて、
それは「お気に入り」になっている。

(素粒子)が入る・と。
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そう考えると、
かなり根を入れて制作した物というのは、
そうとうに製作者の素粒子が封入されるのだと思えてきます。

ダ・ヴィンチは何百年も前に肉体を失ったけど、
ダ・ヴィンチの絵の中には
ダ・ヴィンチの想いや気を乗せた素粒子
きっと今でも息づいているのだろう…とか。
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だから、
レプリカや印刷物ではなく、
ダ・ヴィンチの手になる実物を観ることに意味があって、
だからこそ、
人々は長い距離を移動して、高いお金を払ってまでも
本物を観に行くのだなと理解できた(気がした)のでした。
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私は死をとても意識していた時期に
自分の死後のことを考え、
作品をどうやって死後も残そうかと
考えあぐねたりしていましたが、
感情が煮詰まりすぎて一回転したのか、
いまは何となく
自分の死と共に作った物も痕跡も共にやがて消えていく、
それも良いのではないかと
思えるようになってきたのでした。
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私と共に私の気をこらしたすべては消えるかもしれませんが、
まあそれでも、
私は今のところアナログにこだわって物作りしてます。

もし作品を見てもらえる機会があったとき、
見る人に少しでも
手で作られた物の、温度のようなものを感じてもらえればと
願っています。
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まるで遺書みたいなこと書いてますが、
とくにこれが遺書というわけでもありませんので
おかまいなく(笑)

ひどかった不整脈
このごろだいぶ治まってきたしなぁ~。
ヘタしたら長生きしちゃうかもねー。
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あの銀のスプレーでペインティングした額縁に入れました。
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後ろに重ねたグレーの切り紙ですが、

トレペから描き写した時、線が見えなすぎて
なんじゃこりゃ~~~!となってました。
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薄い鉛筆の線とグレーの紙が同じ色なんだから、
そりゃ見えんわな。
実際この段階になるまでわからなかったのです。
アホですねー。

しかも、
着彩したインクが紙の裏にも点々と染みていて
めちゃ紛らわしくなっていたのでした(笑)

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線がなぞりにくい~~~。


クッソー、もうグレーの紙は使わないぞ!
と思った瞬間、
そういえば前にもグレーの紙で制作したことがあって、
同じように
「もうグレーの紙は使わない!」
って憤ってたことを思い出しました…


人間ってなかなか成長しないんだなって思いました…



※訂正
(誤)人間ってなかなか成長しない
(正)物忘れのひどいアホってなかなか成長しない



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切り紙の制作過程はこちらにもあります↓

切り紙製作とロック☆①
https://blogs.yahoo.co.jp/syanderi/69923060.html

切り紙製作とロック☆②
https://blogs.yahoo.co.jp/syanderi/69925764.html