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もしかして縄文時代から続いている風習?

谷戸貞彦氏の「サルタ彦大神と竜」を読んで知ったのですが、

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弥生時代には幸の神(さいのかみ)という各家の祖先神が”子孫の幸せを守る神”として祀られていたそうで、サイノカミの祭りは江戸期まで各家庭で行われていたとのこと。

それはどんな祭りだったかというと、

『女正月』のことはじめ、いわゆる『姫初め』のことなんですが、

その年の最初の床入りの時の、夫婦のお祝いの儀式で、各家庭で行われていたのだそう。

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私は『姫初め』なんて言葉、漫画でしか見たことありませんでした(しかも意味の違うもの(笑))

 

サイノカミの祭りの供え物の色にもちゃんと古来からの意味があったそうで、

白 ⇒ 男神の色 ⇒ 種水(精液)の白

赤 ⇒ 女神の色 ⇒ 経血の赤

になぞらえて、その色の食べ物で祝ったのだそうです。

その二つの色は子宝の基になる大切なものだから、その色を祝ったというわけです。

 

おめでたい時の幕の色が赤白のしましまなのも、そういう意味だったのか!

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妙に感動してしまいました。

だって弥生時代から続くお祝いの観念が今現在まで連綿と続いているなんてすごいじゃないですか!

(ちなみに、弥生時代は紀元前300年頃から紀元300年頃です!)

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まさか赤白のおめでたい由来が精液&経血だったとはっ

 

んで

提子(ひさげ)で白酒を赤盃に注ぐ儀式がお正月や神式結婚式で現代もあるわけですが、その赤白の意味も、精液の白と経血の赤からきてるわけなんですね。

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注ぎ口から精液が、女性を意味する赤い盃に注がれる、すなわち子宝に恵まれる ⇒ おめでたい ⇒ ぜひ子宝に恵まれたいから結婚式やお正月に儀式をしよう

みたいな感じで2千年もその風習が残ったということでしょうか。

改めて日本のちょっとした儀式の歴史と奥深さを感じさせられます。

 

しかし

これは実はもっと歴史が古いのではないかと私は個人的に思うところがあります。

 

というのも

ちょうど上記の本を借りてきている時、縄文土器の本も借りて来ていました。

縄文土器には注口土器という、現代のそれとほとんど形の違わない素晴らしい土器があり、

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紀元前にこれだけ完成度の高い土器が使用されていたとは!

独り、しびれていたもんです。

ちゃんと取っ手もついていて、形も注ぎ口も現代の物とそん色ないクオリティーで、単純にすごいでしょうこれ。

 

借りて来ていた本にはいろんなバリエーションの注口土器が載っていました。

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これなど何とも独創的で芸術的なフォルムじゃないですか。

ちょっと使い勝手は悪そうだけど、縄文の人々って案外豊かな生活をしてたのね~?

なんて私はのんきに解釈していたのですが、

いやいや、

これは縄文の人たちにとってものすごく大切な想いを乗せた土器なのだと、解説を読んで知りました。

上記の土器の注ぎ口をアップで見てみて下さい。

その下に男性のたまたまがデザインされております。

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そう、この土器の注ぎ口は男性器そのものを意味していたのです!

 

縄文時代には、白濁したお酒がすでに造られていたと言います。

もしや‼

提子から白酒を赤盃に注ぐ儀式は縄文時代からあったのでは…?!

 

そういえばそういえば、

縄文土器には朱の塗られた赤い器も出土しています。

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もし、縄文時代にも男性器を模した注ぎ口から、女性を意味する盃にお酒を注がれていたのだとしたら…‼

あの

お正月や結婚式に行われる儀式は縄文時代から続いている儀式なのでは

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(ちなみに縄文時代は紀元前1万4千500年から紀元前500年後半!)

 

何ということだっ!

この世界にも類を見ない古さを誇る(かもしれない)儀式を途絶えさせてはイカン!華やかなウエディングもいいですが、神式結婚式もぜひ行って下さい!

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ちなみに

このようにけっこうギンギンした注口土器もありました。

こちらは男性器の上に女性器の模様もついてます。

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卑猥と思うなかれ。縄文の人々にとって、子孫を残すこと、つまり生殖行為は人生において非常に重要な関心ごとだったのです。

 

ちなみのちなみに

この香炉型土器と呼ばれている土器も、私には上の注口土器と同じ趣旨のように思われます…それらしい注ぎ口と穴があつらえられてるし…

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縄文の人々も結婚する時とか何かお祝い事の時にこの土器で祭事を行ったり、お酒を注いだりしたのでしょうか。

ところで、

土器の上部のちょっと左右非対称の飾りは、縄文人の呪術的な感性なのかな?と思って何となくちゃーっと見逃していたのですが、

実はこの飾りは動物の交尾の姿だったのでした

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芸が細かい!

生殖行為への強い関心がうかがわれますね。

 

 

ついでといってはなんですが

 

このすごく飲みにくそうなというか芸術的な盃、双口土器ですが、これにも実は縄文人の深い思いが込められていたことを知りました。

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説明によると、これは『寄り添う男女』なのだそうで、なんでこれが寄り添う男女なんだ?とそのネーミングを不思議に思っていました。

 

もうちょっと分かりやすい双口土器を例に挙げてみましょう。

 

こちらは『抱き合う男女』の双口土器です。

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説明によると、これは抱擁する男女が下部で結合している姿を表わしているのだそうです。まあつまり、まんま生殖行為ですね。

 

よく見ると下部に足っぽい模様があるかな?

顔も付けてイメージを線で表わしてみました。

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こんな感じじゃないですか?(顔と口は勝手に描きいれました)

 

実は!

 

紀元前9千年前の物とされる男女の像(ちょっと国は分からなかった。おそらく中東)同じ体位だったことを思い出して

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そうか!古代の男女の営みはこれが定番だったのか…‼

これまた独りで感動してしまいました。

いや、下ネタではありません(笑)

私はいたって真面目に感動しているのです。

 

 

この双口土器なんてもう男女が密着しすぎていて『抱き合う男女』と言われても全然わからないレベルですね(笑)

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これが男女の営みだと分かった研究者のかたはすごいと思います。はい。

 

 

それで

話が横道にそれまくったんですが、

私の考察が間違っていなければ、提子から赤盃にお酒を注いで祝うことは、縄文時代から続いているものすごくグレイトな日本の風習といえるのではないでしょうか?!

 

ということが言いたかったわけです。

外国人がきいたら震え上がるであろう(?)この超絶継続風習を次世代までしっかり残していきましょう!というわけで、

長文失礼いたしました m(_ _)m

  

 

 

 

 

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