京都6日目☆宝ヶ池② 鹿とか
『京都6日目☆宝ヶ池①』のつづきです。
目的の鯉のエサやりを終え、さて、お昼ごはんでも食べようか、と。
こういう座れるところがありまして、ここで池を眺めながらお昼ごはんすることにしました。
景色も良く、お天気も良く、穏やかで贅沢なランチです。スーパーで買ってきたおにぎりだけど…
座っていた石のベンチはヨコ数メートルの長い物で、他にも何人かが座っていました。
そこへ、お散歩中の老夫婦がやってきました。
じい「もうアカン、俺は歩けへんわ」
妻「そんなことないやないですか、ここまで歩けたやないですか。」
じい「いいや、もう歩けへんのや」
そんな会話をしながら夫婦は私の隣に座りました。おじいさんは足腰の悪さにだいぶ自信を無くしているようでした。
そこへ、
ふと目の前にランニング中の若い女性が通りすぎました。
すると、ついさっきまであんなにしょげていたおじいさんが
じい「今の女の人見たか?!お尻がパーンと上がってたわ!やっぱり鍛えてる体は違うな、お尻が、こう、上にパーンと…」
急にめちゃめちゃ女性美に食いついて語りだして、こんなところでそんな大声で…といさめるおばあさんの静止も聞かず、お尻の話を延々としていました(笑) 若い頃はさぞかし女性好きだった(現役?)のだろうなと、ちょっと笑ってしまいました。
興奮して話すおじいさんを横目で見ていたら、おじいさんもこちらをふと振り向き、目が合いました。が、速攻、顔を反らされました(笑)
どうやらプレイボーイではあってもカサノヴァではないようです。
●いきなり豆知識。女好きと言われる人の中でも、女性なら誰でもいいのがカサノヴァ。美人とかイイ女しか選ばないのがプレイボーイです。何の生活の足しにもならない知識ですね(笑)
ランチを終え、先ほど通ったのとは反対側のほとりを歩きました。
池のほとりには気軽に座れるイスやテーブルなどがあちこちに設置されていて、プチ・ピクニックを楽しむ子連れのお母さん方やカップルが楽しそうにランチを楽しんでいました。カフェなどで軽食するのも素敵ですが、こういう自然の風と空気を感じながら気軽にピクニックを楽しめるというのも素敵です。
斜面の中腹に数人で座れるこんなスペースも出来ていました。
いいなぁ~、私も誰かとここに来てピクニックした~い✨⭐️
おじいさんおばあさん方は、池にせり出す屋根付きテラスで軽食を楽しんでいました。
テラスを池の向かい側から見るとこんな感じです。
さらにほとりを進んでいくと、
え、普通にそこに鹿が居るんですが…
奈良や宮島ならともかく、何で京都市の公園に鹿が?
珍しく思って、写真を撮ろうとスマホも構えていたら、後ろから「鹿に近づいたらアカーン!」という声が。
振り向くと、後ろのテーブルスペースに、ランチしているママ友と子どもたちが。
たぶん、地元に住んでいてよくこの公園に来ている子どもで、鹿には危ないから近付いちゃいけないと教えられているのでしょう。
「近づいてへんから大丈夫やでー」
と返すも、
「その距離でもアカーン!」
とのこと(笑)
ここはジモティーの言うことを聞いて、引き下がることにしました。
ランチをしているお母さん方に聞いてみると、近くの山に100頭ほど野生のシカが生息しているそうなのですが、餌付けする人がいるので山から下りてきてしまうのだとか。で、エサが欲しいから人を襲ったりすることもあるんだとかで。
最近ふと思ったのですが、
自分の責任外の動物に餌付けする人のエゴと、物で人の気を引こうとする人のエゴってなんか似てるな・と。 愛情で気を引けないから物で気を引く。それでいて自分の責任下じゃない甘い状態だけで楽しみたい・みたいな。つまり、自分に自信が無くて、かつ、自分に甘いのでは・・・と勝手に分析。
↑
鯉にエサやりしたお前はどうなんだというツッコミが聞こえてきそうですが、宝ヶ池での鯉のエサやりは昔から市民の娯楽として認められておりますです(゚Д゚) (市も鯉のエサは市民のエサやりに任せている感がある)
池を一周し、国際会館駅からの入り口に戻ってきました。
こちら側にも鯉がいます。ちょっとさつまいものお菓子をあげてみました。
カメもめっちゃ欲しそうに集まってくるのですが、どう考えても鯉の方が泳ぎが早くて、ほとんどエサのおこぼれにあずかれません。
カモもちょっと欲しそうに近くを泳いでいましたが、鯉が無双すぎるので早々にあきらめて去っていきました。
そこに、なんかすっごいヒョロヒョロの魚が泳いでいたので何だろうと思って凝視してみたら、(画像中央、柵の間)
ナマズだった…!
動きを見ているとカメよりのろい。
宝ヶ池勢力図的には、
鯉 < カメ < ナマズ
という感じでしょうか。そりゃ鯉は巨大になってナマズはヒョロヒョロになりますね…
スッポンも甲羅干ししてました。
昔スッポンを飼っていたことがありますが、上手にお肉の赤身だけ食べて、芸術的なまでにキレイに脂身を残すテクニシャンでした。
公園内のランニングコースは、山道バージョンもありました。ランニングし放題ですね。
風景がきれいで良いコースだなあ。
目に優しい青と緑をたくさん見られて有意義なお散歩となりました。
帰り、
またバスを長々待つのが面倒なので、地下鉄で松ヶ崎駅まで乗って、そこから高野まで歩いて帰ることにしました。
高野までの道中、何やら見覚えのある風景にハッとしました。
下鴨の夜光町あたりを歩いていたようです。疎水の周辺は高級住宅地です。
京都暮らしに戻りたくて、いま京都の物件にギラギラしている私は、おもわず表通りに出たときに不動産屋の窓に貼りだされている夜光町の物件をチェックしてしまいました。
中古の戸建てで4億5千万か…見ると庭もなさそうだし…カライなあ…
お金持ちの奥さんでこの辺りのちょっと大きめの家を10億で買って所持してる人がいて、なのに全然住んでいる様子がないから何に使っているのかと思いきや、「犬が気に入ってるから」とかで、たまに犬を遊ばせるのに使っていたという仰天エピソードがありました…そういえば( ´~` )
そして、
値段がちょっと高めなので人に買ってもらう時ぐらいしか入店しなかったパン屋さんに、まんま旅行気分で入り、カヌレとサンドイッチを小さく買って帰りました…(結局ビビってしまう小市民)
このパン屋さんを経営してる人は近所の奥さんの息子さんで、「店舗をいくつか持って、いつかは集金だけして回る身分になりたい」という夢を実際に叶えちゃったやり手であります。(名前は違うけれどパン屋さんを何店舗か持っておられる)
そしてさらに歩いて行くと、
とある雑貨店に見覚えのある後ろ姿が。よく貸店舗を数日借りて、手作り雑貨の販売をしておられた奥さんです。私も何度かビーズアクセサリーを売らせてもらいました。
お買い物されているのかなと思い、そっそ声をかけると、接客中でした。
店員をされていたのです。
いや、
店員どころか、自分のお店を持たれていたのです。
ついにお店を持たれたんですね~!
介護していた飼い犬が亡くなったということで、店舗を持ったとのこと。「じゃあお店持とっかな」で持てるのだからすごい…。行動的な奥さんです。
店々、場所々にいちいち思い出があって、だけど、もう私はたんなる旅行者なのかと思うといちいち侘しかったです(´;ω;`) かなしひ・・・
なんとなく思ったのは、
京都の人たちはけっこう時が緩やかに流れているんだなということでした。
私はここへ3年10か月ぶりに来て、自分の中ではその時間がものすごく長かったわけですが、お菓子屋のおじさんに会った時「1年ぶりくらいか~?」という反応でした。
久々に会った友達にも、お土産を渡すと「あ、そっか、ごめんお土産とか頭になかった。まだ近所に住んでる気がしてた」と、のほほんと言っていました。
ひとまず、もう私の知らない京都になってしまってたわ(´;ω;`) ということになっていなくて、ちょっと安堵しました。
早く戻りたい…