②GUCCIマジですか… 迷走の数年間
『GUCCIまじですか』の①では、限りなくクールでソリッドなGUCCIが、時代の流れにあらがえず、やや柔らかく少女的なエッセンスを取り入れ始めた2006年までを追いました。
とはいえ、まだまだクラシカルで高級感あふれるGUCCIです。
さらにGUCCIの奇跡を追います。
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2007年 往年のハリウッド女優のような神々しさと、都会のクールなリッチマンといった雰囲気で、むしろクラシカルなデザインに回帰したのかと感じさせるGUCCI。
コレクションでは、スポーティーなライン使いが印象的なデザインが打ち出され、カジュアルさを感じさせています。
2008年 GUCCUの広告に、これまでとは違う軽やかな雰囲気が出ていて驚きました。これまでのGUCCIは重厚感のある広告の印象だったので。
コレクションには柄や装飾が目立ち始め、雰囲気がベルサーチに寄った感じがします。クールさやクラシカルさだけでは時代に取り残されることを感じ、数年、若さや甘さ、派手さを取り入れたりと、迷走している感も無きにしも非ず…
これはクルーズラインですが↓ついに少女(&少年)嗜好にGUCCIも捕らえられたのかと思わせる広告が登場。あのソリッドなGUCCIがここまで若く可愛くなるとは…
2009年 一瞬VERSUSの広告かと思いましたが、GUCCIです。重厚感を失わず、NYの尖ったカッコよさを保ちながら、しかし若い新鮮さも感じさせたい…という思いをぜんぶ組み合わせた結果、こうなったのでしょうか。
コレクションは、VERSUSのようであり、ロエベのようであり、エルメスのようでもあるという幅広さ…。どう時代に沿えば良いのか悩んでいたのかも知れません。
2010年 限りなくシンプルなGUCCIメンズラインの広告です。
コレクションを見る限りでは、ああ、ついに少女化の波が完全にGUCCIを捕らえたのか・と。セレクトするモデルがとても少女的になっているのが分かります。ただ、エレガントな大人のデザインも無くなったわけでは無いようでした(画像右)。
2011年 重厚かつソリッドなGUCCIにやや戻ったかのように思える広告です。しかし、昔よりは革製品に手が加えられ、凝った印象になっているのが現代的です。
コレクションは…どことなくドルチェ&ガッバーナ風に…。もうどこのブランドもそれほど大きな個性の違いは無くなって来ていたのかも知れません。
この年、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」とGUCCIが、ファッション誌SPURでコラボするという新しい試みが。荒木飛呂彦先生の描くファッショナブルなキャラクターや世界観とハイブランドとの組み合わせは、けっこう上手くハマっていたように思います。
(jojoとのコラボ回は中古の方が高くなるという現象が。ヤフオクで5千円なんていうのも見ました)
2012年 広告もなんとなくドルチェ&ガッバーナやVERSUSが入ってるかな…といった印象になりつつも、クラシックで高級感のあるデザインも維持されています。
2011年の少女っぽさからだいぶ、ハイソな大人の世界に戻ったような印象を受けます。
2013年 なぜか今度はシンプルで可愛く鮮やかなPRADAの雰囲気を醸し始めるGUCCI…。
メンズラインはソリッドな高級感と、一方PRADA的シンプルな可愛さに?
と、思っていたら…
こ・これは…?!ダサクラシックなもっちゃり感がGUCCIとは思えないデザインなのですが…(ゴクリ)。ついにGUCCIダサ伝説、来たか?
2014年 鮮やかでシンプルな目新しいGUCCI。クラシカルさを保ちつつ、スポーティーな要素を取り入れたように思えます。
クラシカルでシンプルなデザインがとても可愛い。(私が美人でスタイル抜群なら着てみたかったデザインです…)高級感とクラシカルさ、現代的な可愛らしさが美しく融合…
・・・かと思いきや、
どーーーーーん…(ㅇㅁㅇ;) き・来た…GUCCIらしからぬ派手ダサが…‼
メンズ・・・ド派手柄&ド派手柄の組み合わせ、来たーーー!!!
ついに、あの限りなくクールでカッコよかったGUCCIのダサ伝説がはっきりと姿を現したのでした!(ㅇㅁㅇ;)
(同じブランドとは思えん…)
ついにダサさ爆発『GUCCIまじですか③』につづきます ⇒
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●進まにぃ~~
長雨とひどい湿度のせいでしょうか、このごろみぞおちの痛さがきつくなってしんどいです。思うように物事がはかどりません。このGUCCIのシリーズも3日連続でサクサクアップするつもりでいたのですが、このありさまでして。
さすがに昨日は胃潰瘍かも知れないと思って不安になって、ネットで症状を調べてしまいました(笑) でも胸からへその上まで幅広く痛むから、たぶん胃潰瘍じゃないと思う…