寒行の山伏さん、現る。
「外に山伏さんが歩いたはるで!」
と、
母が教えてくれたので、
慌てて部屋へカメラを取りに行き、
表へ出ました。
が、
ほら貝の音は聞こえるも、もう姿が見えませんでした。
京都だからなのか、
どこの県でもそうなのか?
お坊さんが托鉢(たくはつ)して歩いていたり、
謎の修行僧が誰を呼びかけるでもなく
家々の前で錫杖(しゃくじょう)を鳴らして回っていたり、
いろいろなことがあります。が、
山伏さんがほら貝吹きながら
連なって歩いているというのは覚えがありません。
うちは山の中ではありませんからね~。
それで、
もう行っちゃったんだな~と思って再び家に入ると、
またほら貝の音が聞こえてきたのです。
もう一度外へ出て山伏さんを探したら、
居られました!
(動画のズームなので画像が粗いですが。)
いつもは神社ねらいの私ですが、
古代ユダヤの装束との類似点をよく挙げられる、
不思議な山伏さんの存在も、
これ気になります。
オカルティーの世界では、
大陸から移動してきた古代ユダヤ人の「ガド族」の人たちが
日本に渡来し、神社の大本を造ったと主張する人たちもいます。
その証拠の一つに、
この山伏さんの装束が取り上げられるのです。
京都の歴史においても「山伏」という存在は
大変ミステリアスで、
唯一、朝廷の意志の及ばない、
反朝廷的な組織だったようです。
皇居のある「朝廷の本拠地」ともいえる京都の盆地。
その盆地を取り囲む山に潜む、
謎の山伏たち。
住宅地を歩いている件の山伏さんは
寒中托鉢修行というのぼりをもっておられます。
シリアスな修行中の山伏さんというより、
たぶん、
「京の町をお祓いしながら歩こう」的な、
イベント的な「山伏さんスタイル」なのだとおもわれます。
ただ珍しいと思ってカメラで動画を撮っていたのですが、
目の前を歩いてこられた時、
ふと頭を下げて行かれたので、
私と母も頭を下げて挨拶しました。
すると、
通り過ぎようとされていた先頭の山伏さんが
くるりと振り返ってこちらへやってきて、
お祓い(?)しますとおっしゃる(汗)
そういうことになれておらず、
心得を知らないので、
「えっ、いくらほどお包みすればいいんでしょうか?」
と聞いても、
「いやいや、いいんです。」
と言って、入ってこられたのです
Σ(゚д゚|||)
そして、ほら貝をふいてくださりました
しかも、拝んでくださいました
三宝荒神さんの御札も下さいました
リーフレットを見ると、聖護院(しょうごいん)から来られたようです。
そこは山ではなく、京都みやげの八つ橋発祥の地なのでした。
その日は父がどうしても調子が悪く、
通っている病院へ行っていました。
夏の母の入院・手術の時期と入れ替わるように、
父の調子が悪くなったのです。
わるいことに、
目が悪くなって車が運転できなくなった父が
仕入れの際の運転を頼っていた方も癌になり、
今日から入院。
いろいろな意味で店の運用がいよいよどうにもならずで
「もう今年もたないかも知れない。」
という暗い話をしていた、
その矢先に山伏さんの登場です。
う~ん、人生わからないものです。
なんとかもたないものだろうかと思うのですが、
とりあえず運転してくださる方の癌が
治ってほしいなと思います・・・
もう家が無くなったら、
私も切り紙も神社探訪も、何も出来なくなりますからね~・・・