オリガミ ヲ キリガミ オカルティー(総合)

(﹡ˆ﹀ˆ﹡)♡ syandery名でツイッターもあります☆そちらのメッセージ機能もご利用いただけます

作品168.白い環 制作過程③




切り紙が切れ、いつもならここで終了ですが、
今回はそうもいきません。

なぜなら・・・

イメージ 1

それは2ヶ月前のこと。

公募に出品することを決め、出品料を振り込んで数日後のこと、
ビエンナーレを開催する事務所から電話がかかってきました。

「ドローイングでないと応募していただけません。
切り紙はドローイングではないので、
出品料を返金させてもらって…うんぬん」

イメージ 2
え、何だって?
平面だったら幅広く受け付けていると思って、
切り紙でも出品できると思ってたのに、
「ドローイングで無いと駄目」 とはっ!
だったらそう書いといてクレ~・と思いましたが、
もしかしてこれは常識だったのでしょうか・・・?

そう。よく
「作品、出品してみたら~?」
と言われたりしますが、
〈切り紙〉という媒体のものを出品できるビエンナーレなどは
そうそう無いのであります。
イメージ 6
絵画にも属さず、かといって立体でも映像でも
PCを使った媒体の物でもない。
手作り品というのでもないし、
本当にどのジャンルにも属せず、困ってしまう・・・
おまけに、
「子どもの遊び」の域を出ないものとして、
「うちは近代アートですから」と断られたりもする。


イメージ 3
「・・・ここで引いてはイカン!!」

なんか、返金されてハイ終わり!というのが
どうにも解せなく感じられて、
このように言い訳して押し切るに至りました。
「背景をパステルで描こうと思っているんですけど、
パステルならドローイングになりますよねっ」
と。
向こうの方は電話越しにも、
かなり戸惑っておられるのが分かりました(笑)
「切り紙が作品と言うのではなく、
あくまでも添えられてあるものというのであれば・・・」


そういうわけで、
あくまでもドローイング作品である!
という前提での制作となりました。


イメージ 4
最初は円状の大きな切り紙をどーんと製作するつもりでいましたが、
切り紙が主役であってはならないので、
パステル画が中心であるよう、
切り紙は極力目立たない方向に切り替えました

ということで、切り紙は
円の4分の1を右下にすえるかたちにしました。


さて、
そのパステルでのドローイングですが、
正直、私は描くことはあまり得意ではありません
少しかじった程度で、
熟練とは程遠いものです。
イメージ 5
しかし、そうも言っていられません。
やるのみ・であります。

青白い生命の焔(ほむら)のようなもの、
つまり、
地球を含む、エネルギーの光を表現したい。
得意ではないドローイングで(笑)

スポンジや指で削ったパステルの粉を
くりかえし・くりかえし
重ね塗りしていきます。
イメージ 7
白、青、黒っぽい青・・・
重ねて重ねて、
想い描く理想のグラデーションを目指します。

そして、


こんな感じになりました。
イメージ 8
青白い霊気(エネルギー)のようなものが
立ち昇っているように見えるでしょうか?

しかし、
命やエネルギーというものは視覚化しにくいものです。

自分の中では、エネルギー体というのは
光る煙のような物でありながら、
もっとキラキラとしているのです。

なので、
いろいろなラメを塗り重ねて
キラキラとするものを表現してみました・・・
イメージ 9
写真には上手く写りませんが、
いろんな色の細かい光がチラチラとしています。

後は、
切り紙との具合を見ながらラメを重ね塗っていきます。


さて、
切り紙はあくまでも「添え物」ですので、
パステルに対してあまり目立ってはいけません。

切り紙に同系色のパステルを塗り重ね、
命の焔の一部にしていきます。
イメージ 10
あまり強くこすると切り紙が切れてしまうので、
慎重に、かなり時間をかけて色を塗り重ねていきました。

そしてさらに切り紙にも同じ色のラメを塗り重ねていき、

こんな感じに塗り上がりました。
イメージ 11
といっても、写真では見えませんね(汗)


拡大写真。
イメージ 12
いろんな色のラメがキラキラしてるの、見えます?

で、ですね、
これを先ほどのパステル画に重ねるのですが、
少し物足りない空間が気になりまして、
もう額縁やさんへの提出日の前日の晩でしたが、
あわててもうひとつ、
切り紙を制作することにしたのでした。

背景とほぼ同じ色にする予定なので、
あっさりとしたフォルムで
なんとかエゾシカの切り紙を作りました…
イメージ 13
これを、
青黒く塗って、青ぐらいラメを重ねて、
背景に同化させます。

しかし、
もうひとつ切り紙がほしい!

でももう提出日の早朝で~す(汗)


ということで、
このあいだ作った「おかえりナターリャ」を使うことに!
イメージ 14


この「ナターリャ」のデコレーションの様子を
UPしますね。