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京都・大原⑩ 宝泉院 すごい松



勝林院にかなり満足したので、
さ~て帰るかなぁ~と帰途についていましたが、
勝林院横に、ああここも観光スポットだなとおもわれる
趣きある建物がありました。
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宝泉院さんね。
下調べ無しに来てしまったし、地図も落としてしまったので
どんな由緒の建物なのかよく分かりません。

拝観料も勝林院の300円と比べると
800円とちょいと高め?
お抹茶とお菓子は強制的に付いてくるのね?(笑)

う~んどうしよう、
見どころが何なのか分からないしなぁ~
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と、
貧乏人の私はみみちい事で悩んでしまうのでした。
(食事、雑費、交通費すべてひっくるめて1日の予算はいつも千円。
3000円使ったらあとの2日は基本、我慢。)


あぁ、でもここまで来たんだから思い切って見てみよう!
という、
そんなに覚悟のいらないことなのに
すごく思い切った感満々で(笑) 拝観を決意!


お寺かな? 和のお庭がきれいです。
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すると正面に帽子みたいな形の個性的な木がドーンとありました。
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何気にオーブ(光の球体)写真も撮れました。

ちなみに、
私はここ宝泉院でオーブの撮り方のコツをつかみましたので、
またその方法もいつか紹介できたらいいなぁと思います(笑)


扉が開いていたのでちょっと覗いてみると、
一本のたくましい幹が見えました。

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あわわ、この帽子型の木は
1本の大きな大きな木だったのですね!

写真ではこの大きさをお伝えできないのが残念ですが、
かなり剪定されて刈り込まれているのに、
周りをがぶっと覆うような堂々たる迫力なのです。


さて、建物の中にも入れるようなので、行ってみます。
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木の枝えだがいい感じに通路を横切っていて、
「計算された自然」の根気強さを感じました。
(西洋のように針金に植物をはわせるわけではないですからね~)


そして建物内。
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チリ一つないさっぱりとした簡素な空間です。


庭からさす陽が廊下に木々を描きます。
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なんだか子供の頃に行ったおばあちゃんの家、という感じがして
ちょっとノスタルジックな気分に。


天井には輿がかけられていました。
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画期的な展示方法です!
これはあたらしいディスプレイ法でしょうか?


廊下横の部屋にも入れます。
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掃除の行き届いたピッカピカの空間。

昔、丁稚奉公の人がたくさんお屋敷などにいた時代には
このように部屋はぴかぴかだったのかもしれません。


奥には囲炉裏?のあるお部屋が。
和楽(和の婦人雑誌)に写真が載っていそうな雰囲気!
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中国の人たちがこの部屋に来てわーーーっとテンション上がりまくりで
記念写真撮りまくってましたが、
外国の人からするとこの空間はたまらないものなのかも?


奥の庭も小さく美しくまとまっていて、これぞ和の庭園。
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写真には写していませんが、
この庭にも2人の従業員の方がせっせと庭の掃除をされていました。

常に、掃除!手入れ!
和の庭園は1日にしてならず。

和風庭園って最高の贅沢だったんですね。


部屋にはこのような不思議な楽器が置かれていました。
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この鰹節みたいなのは石なんだそうです。
備長炭の木琴みたいな素朴な音でした。

大正時代とかのお金持ちのお屋敷に、
ちょっとした西洋(模倣)趣味とかで置かれてそうなイメージです。
「ばあや、これはおもう様が神戸の洋館で買ってこられたのよ」
みたいな(妄想)。


かなり楽器に気を取られて一人で遊んでいたのですが(笑)
従業員の方がさっと来られて、
「今お庭が、日が差してとてもきれいなんです。ぜひ見てください。」
と教えてくれました。

それは大変、美しい瞬間をぜひ見ておかなければ!
と、
石の楽器を閉じて、慌てて奥の庭が眺められるという部屋へ。


ここか、美しいお庭というのは。
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広い大きな広間でワイドにお庭が眺められます。

あ~しかし、
もう陽がほとんど陰っていて美しい状態の庭ではないのでは??


正面に見えるのは先ほどの木です。
迫力のある日本画のようです。
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説明書きを見ると、なんと、樹齢700年の五葉松だとのこと。
こんな巨大な松があるのか!
しかも自然にでっかくなった木ではなくて、
庭の松ですから、
何百年も手入れして手入れして、この大きさに育ってきたんですよね?

台風にも地震にも耐え、
戦乱にも焼かれず、
また
日本中を廃墟にした米軍の空襲からも逃れ、
病気や気候変動にも耐えて
700年。

すごいわ。良く生き延びてきたものです。


木は1000年生きると神になるとどこかで聞いたけど、
この木に生涯を捧げた人たちが居るのかと思うと、
もうすでに神の威厳を感じます。
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本当に大きくて、カメラに収まりきりません!
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でも全体を見なくてもいいんですよ。
この大きく力強い幹を景色として切り取って見るだけでも
その風格は充分に伝わってくるんです。

これが、
満開の桜を、一枝の桜で想像させることができる
和の感性なのではないでしょうか。


木のふもとの石灯篭。
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帽子飾りがパリジェンヌ風でおしゃれです(笑)


さて、拝観料にはお抹茶とお菓子がセットになっていて
この部屋に入るとそれらを用意してもらえるので、
どこに座ろうか考えていました。

従業員さんが、この赤いおざぶの置いてあるところが
偉い人が座る場所で、いちばん眺めが良い位置ですと教えてくださったので、
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普段ちっとも偉くないので(笑)
この位置について一瞬偉い人になることにしました。


お抹茶とお菓子です。
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お菓子をいただきながらぼーっと座っていると、
向こうから従業員さんの
「今一番お庭がきれいな時間帯です、ぜひお庭の方に~…」
と、
次々と拝観者をこの部屋へ導いている声が(笑)

あ~なるほど、
そういってサクサクとこの部屋に客を寄せて
さっさとお茶券をさばこうという作戦であったか(笑)
やられたなぁ~。

まぁそういう、京都人の目的をぼかしたまわりくどい言い方、
私は好きですよ。
(京都人なのにズバズバ言って嫌われる私からすれば。)


ところで、
松を眺められるこの美しい廊下の天井が
血天井だと後になって気づいてびっくりしました。
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血天井(ちてんじょう)
伏見城落城時に370人もの人々が自刃した、
その時の血が染みついた床です。
弔いのために天井にしたようです。

これと同じものが、三十三間堂のすぐ横のお寺の天井にもあり、
そこでは差し棒で
「この(血の)跡は誰々が切腹後、綺麗に横に倒れた跡で、
ここが頭部でここが~~~」
と、細かく説明してくださいます(´v`;)

切腹した人たちの遺体をしばらく引き取りに行くことができず、
かなり遺体の体液などが染みついていて~
という話だったなぁ・・・
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あのぉ~、
私、この写真を加工している最中も、今も、
なんだか胸が重くなったり頭部がぞわぞわして、
なんだか異変を感じてます。

ご供養が完了するには時間がまだかかるのでしょうか?

そういえば、
この宝泉院のお庭ではやたらとオーブ写真が撮れまくりましたが、
今思うとこの血天井の供養も若干関係あったのかなぁ?



そんなこんなで、