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GW☆3☆日御碕へ⑥推恵神社と悲劇の物語2





山にこもって100日、
怨念を込めた白幣(はくへい)はついに立って流れることなく、
失意の下山をした検校(けんぎょう)
しかしそこに白髪の老人が現れ…
というところからです。

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途中、白髪の老人が現れて言った。
「立って流れぬのは修業が足らぬからだ。もう50日丹精をこめられい」

検校は再び山にこもり、祈念を凝らした。
それから20日を過ぎたころ、
流す幣がみな立ったまま出雲の方へ向かうようになった。


そして数日後のこと、
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出雲の加賀浦(かがうら)に一羽の白鷹が飛んできた。
浦人は珍しがり、それを捕らえて藩の鷹匠に差し出し、
鷹匠は藩主に献上した。


ところが藩主が見ると
その鷹はものすごい怒りの形相をした白装束の検校に見え、
あわててこれをもとの加賀浦に放させた。
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しかし、
その後も城内には不審なことが続いた。


隠岐(おき)の検校のもとへは白鷹が舞い降り、
検校はこれを使者として
松江にいる奥方に手紙を送ることを思いついた。
が、紙も筆もなく、
袖を引きちぎって、指を切り、血で文字をしたためて
それを鷹の足に結び付けて放した。
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鷹は奥方のもとに着き、
泣く泣く手紙を読んだ奥方はさっそく返事をしたため、
書く物にも不自由している夫のために
紙や筆、さらに硯(すずり)までその足に結び付けて放した。
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鷹は隠岐へ向かい、140キロ海上を飛んだが荷が重く、
渚まであとわずかという所で海に落ちて死んでしまった。

鷹の死骸を拾い上げた検校は嘆き、
もはやこれまでと、三日三晩・呪いの断食を行い
自らの一命を絶った。
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それからというもの松江城ではますます怪事が続き、
とうとう藩主も急死する事態に陥った。



代が代わり、
第五代松江藩主・松平宣維(まつだいらのぶずみ)の頃のこと、
藩主は34歳の若さで病死してしまい、
奥方の天岳院は
数々の不幸の因縁はたたりではあるまいかと思いめぐらせ、
隠岐に流された小野検校のことに思い当たった

こうして、1733年、市成の御立山(おたてやま)
検校の霊を祀る推恵神社(すいけいじんじゃ)を建立した。

(松江の西川津、市成にある推恵神社)
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推恵というのは、
恵みを推し及ぼすという意味だという。


その後、
隠岐隠岐神社の裏山に、そして日御碕の弥仙ヶ丘の中腹にも
推恵神社が設けられた。
(今回GWに行った推恵神社は日御碕のですね↓)
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日御碕神社の推恵神社の前に立って合掌すると、
隠岐の推恵神社にも
同時に拝むことができる方角に建てられているとか。
境内は厚志家の手によって草が刈られているそうです。
(もしかして都合よく網が破れていたのも厚志家の手によるもの…?)


(松江の推恵神社・正面から見た様子)
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この小野検校悲話には別バージョンも伝わっており、
そちらでは、奥方は神谷の屋敷に帰っていた際に
井戸に身を投げて果てたとされています。

そして、
隠岐に流された検校は日夜、日御碕の家族の無事を祈り、
隠岐の住民の病気平癒を祈祷したりしていたが、
夫人入水のことを伝え聞いて苦悩し、
その後、1678年に隠岐地方を襲った疫病のため
海士(あま)で亡くなったとされています。

藩主・綱隆公も検校夫人の死後、
夢遊病者のようになり、その翌年に急死したとか。

こちらのほうが現実的かもしれません。


(松江の推恵神社。御本殿)
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いよいよ次は、小野宮司家のお墓へGO!
普通は見ることのできない貴重画像?


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ところで、
物語の挿絵を描いている際きづいたのですが、

手紙を書く紙が無くて袖までちぎった検校さんが
白幣(はくへい)を毎日流せるほど紙を持っているのはおかしい?

そう、私は白幣というものが分からなくて画像検索したら
こういう『幣』がでてきたもので↓
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挿絵でもこの幣を書きましたが、
昔々、幣は葉っぱだったとかなんとか。

もしかして江戸初期の幣は葉っぱだった?

私の時代考証間違えでしたらすみません…

それとも、
呪いの白幣を流したというのはやはり後世の創作で、
作者の創作のわきが甘かったゆえの矛盾?
う~~ん…?

いやぁ~、やっぱ歴史ものを扱うのは難しいですね
(´v`;)

漫画、小説、ドラマ、装束 etc...
時代物を扱う人の学の深さを想いました。
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反省点は絵の描きづらさにも。

絵とか久々に描いたもので、
「あれ、こんなに自分て絵が描けなかったっけ?」と。
そう、
自分の中ではもっと描けるはずだったのですが(笑)
こんなにも描けない人だったのかと驚きました。

そして、
やはり改めてデッサンを勉強しなければ…
と思いつつ、
いや、そう10年も前から思っててそのまんまだなと
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何というやる気のなさ。



最後の海岸の検校の絵、
三角でなんだかおかしかったでしょう?
これですよ↓
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A4のコピー用紙に上から絵を描いていくんです。
で、下の方に行くにつれ、
開いてるスペースが不自然な形になるんですよ。
でも、新しい紙を出すのが面倒くさいので
空いてるスペースに無理やり描き、
非常に不自然な形に仕上がってしまうんですねぇ~
鷹が検校に見えて殿ビックリの絵もそんな感じでした。

何というやる気のなさ。



しかも最初はちゃんとシンプルに描けていた?のに、
だんだんマンガみたいになって描きこんじゃって、
易きに流れたなと反省。
(描きこむほうが簡単。シンプルなのは難しい。)
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人間、自然に身を任せていると
それだけで易きに流れるのだなあ。
やる気のない生き物だなあ(笑)。




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そういえば、もう6月になったんだけど
いまだGWの話をしてるんですね
(´v`;)

何もかもがのろいです。
何だこのやる気のない生活は?!