オリガミ ヲ キリガミ オカルティー(総合)

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生きがいとかそうじゃない、生まれたから生きるのだ☆火の鳥




「生きるのよ」
「そうよあなたは死んじゃあだめ」
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「生きるのどんなことがあっても生きのびるの」
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「あなたに生きる権利があるからよ」
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「あなたは生きているのだもの」
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「だから生き続けることができるのよ」
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↑というのは、
あの手塚治虫大先生の超名作
火の鳥」の黎明編のセリフです。

苦しさに生きることをあきらめようとする若者に、
限りない人類の生き死にのドラマを見てきた
不死の鳥、火の鳥がかけた言葉です。
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生きがいだとか、
生きてる意味とか、
人生の意義とか、
そうじゃない、
生まれたから生きるのだという。
生きているから生きる権利がある、
だから生きるのだという。

私には
この世にあふれるきれいなたくさんの慰めの言葉より
これが強く印象にのこったようで、
死にたくなった時には
この漫画のことを想い出すのでした。

今、生きている。
だから生きる。
生まれた時から、
死の時まで生きる権利があるから。

実にシンプルだと思う。

実際、人が生きるっていうのはそんなものなんじゃないかと思うと
必要以上に意味を求めて悩む自分が浮き彫りになって見える。
で、
死ぬことを考える大げさに気づいて、
トーンダウンする(笑)

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日本の漫画とはまっこと、すごいものであるなと感心します。

私みたいに文字が苦手で
読書に敷居の高さを感じる低レベル層にも、
たくさんの絵と面白げな擬音で
まるで手取り足取り、親切で優しい(笑)

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外国の人は
日本よりも高い値段で漫画を買っているそうです。

興味があっても翻訳されていない漫画は、
日本語の辞書片手に
自分なりに翻訳して読むんだそうで、
まあそれに比べて、
日本では自分の言語だし、
漫画はそこそこ安い値段だし、
種類も豊富だし、
昔から漫画家も多く、歴史もある。
中古でも手に入りやすく、こう言っちゃなんだが
古本屋で立ち読みという荒業も可能ではある。

もう、日本に生まれただけで
勝ち組だとしか思えない(オタク界では。)

せっかく日本人に生まれたんだから、
漫画たくさん読まないとソンだよね~…とは思いつつ、
それすらもなかなかに後回しですが…。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


元ネタの「火の鳥・黎明編」
このセリフのシーンに至る流れはこんな感じです(一部。)



天災で深い穴の奥に取り残されてしまった夫婦。
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(下、中央に人物)



これは…登れない…
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絶望する。
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自暴自棄になったりする。
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でもどうにもならない。


しかし、
穴に吹き込むわずかな雨と日光で草が生えているのを見、
穴の底という「城」に生きる決意をする。



穴の底で子供たちが生まれ増える。
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地上を知らない子供たち。




年月がたち、子供は青年に成長する。
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ある時、子供(タケル)は穴のがけを登る決意をする。
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「お行き…」
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高く、反り返ったがけは
想像以上に厳しいものだった。
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ついに力尽き、死を意識するタケル。
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それを見ていた火の鳥が声をかける




がけの中腹に住むただの鳥だと思っていた〈火の鳥〉が
タケルの意識に話しかけてくる。
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もういちど力をふりしぼり、登り始めるタケル。
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登り、登り続け、そしてついに地上に手をかける。
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そこには世界が広がっていた
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「あそこまで行けばあなたは勝つんだわ」

この火の鳥が言った「勝つ」とは、
誰かでも何かでもなく、自分にという解釈でいいかな。

スポーツでも、コンテストでも、社会でも、
勝つべき相手は自分だけであり、
それを誰かだと思い込むことは
あるいはすでに負けなのかもしれない。

打ち勝つべきはいつも、自分というものだけ。
それ以外はない。

日々の一瞬、一瞬、
自分というあいまいな揺らぎに、
時には負けながらも、
時には打ち勝つ。
それで上々。

その先にある「世界」は実に平凡なものかも知れない、が、
個人の想い描くなんらかの断片でもそこにあれば、
あるいは無くても、
その人、その人生という作品・・・
なのかも知れない。


よく分からんですが
そんなもんでいいんだとおもふ
中年の入り口・今現在。


とりあえず生きてます。