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隠岐の旅⑪ 加茂那備神社を探して



のつづきです。

前の記事に紹介しました、
上賀茂神社の御祭神、分雷(わけいかづち)
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この神は隠岐に来島し、隠岐で生涯を閉じられたので、
加茂那備神社にその魂が鎮まっておられるとのこと。


その地名もズバリ、加茂です。
が、
観光地ではないので行くのが困難です。
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レンタカーも借りられなかったので、
無理に、一緒に行ったおばちゃんのおばの、
そのお孫さんに車を出させて案内させる・という
強硬手段を用いました(大変お世話になりました)


「ガタガタの道で車が通れないかも」
的なことを言っておられたので、どんな未開の地かおののいていましたが、
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ちゃんと舗装された道路がついていて安心しました。
(ただし、舗装されたのは最近とのこと)

日本はどんなに奥の地に入っても
それなりのレベルで整備されているのだなあと感心。


まあ、だんだん車も通りにくくなってきましたが、
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お孫さんの「大体このあたりかな?」な所に向かって
どんどん海辺に近づいていきました。


海辺に出ると、道が突き当たりました。
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ここが加茂の湾のようです。
別雷神は船でここに入ってこられたのでしょうか?


なんか沖にどーもくんみたいな洞窟?が口を開いていましたが、
何の案内板もなく、また、人っ子ひとりいません。
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この沖ぞいの道の突き当りに小さな神社がありました!
「この神社がそうじゃないか?」とお孫さん。
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ほかにどこも神社が見当たらないので、
たしかにこの祠がそうなのかもしれません。


ああ、よかった…
別雷神が鎮まっておられる神社に来ることができたのです。
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思っていたよりも小さな祠でしたが、
神様が発展させ、その生涯をかけた地へ来ることができて
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私は感無量であります。


静かな、静かな海岸の丘で、
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とても静かに鎮まっておられて…


こう言ってはなんですが、
同じ神様を祀っている京都の上賀茂神社
規模と立派さを知っているだけに…
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(上賀茂神社の楼門)


何と言ったらいいのか…
この素朴さが胸に染み入ります。
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持って来たお酒をお供えし、
お会いすることができた感謝を伝えました。

・*:.。. .。.:*・゜゚・* ☆


私はいろいろあって島根に来ることになりましたが、
島根にきて郷土の資料を見なければ知りえなかった
「小野家のルーツ」
「分雷神のその後の生涯」
はからずも知ることになりました。
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実は、京都にいたころ、
八瀬にてたまたま小野家の
滋賀の小野 ⇒ 京都の八瀬 ⇒ 京の都
という足取りを知り、
京都の郷土資料館などで調べていました。

ここで言う小野家とは、
小野妹子小野小町など、日本史にたくさん登場する
小野氏のことです。
しかし、意外とそのルーツは知られていない。
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せいぜいが
「滋賀から八瀬に、そして京に入って散ったのではないか」
ぐらいの見解(憶測)で、名家のわりには謎に包まれているのです。
正直、
これ以上調べようもなく、行き詰っておりました。

その時期、神社巡りをしたときなどは、
小野家の謎が解けますようにと、
神前とは思えないめちゃくちゃ個人的なお願いをしていたものです(笑)
個人的にずっと興味のあった
加茂建角身命のことを知りたいと祈願しておりました…

あぁ、それが
こんなかたちで願いがかなってしまうなんて…
(家がなくなる、収入源がなくなる、生活基盤そのものを失う)
(T△T)


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あたりを参照ください。)


まあ、なんというか、
加茂建角身命じゃなくて、ひ孫の別雷神のことでしたが、
京都に居ては知りえなかったことを知り、
その地へ赴き、手を合わせ、
とりあえず「島根にきてすべきことをした」
という感慨が胸に押し寄せてきていたのでした。


・*:.。. .。.:*・゜゚・* ☆


さ~てと、
意外にも午前中で事が済んでしまったなぁ~
と、余裕をぶっこいて神社を後にしたのですが、
全然人がいなかったところへ、
ひょっこりと現地のおじいさんが神社前に現れたのでした。

で、この神社は加茂那備神社かと尋ねたところ、
「いいや、これは大山なんとかっていう神社でしたよ」
とのこと…

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あ…分かってしまった、
それ、きっと大山祇神社だわ…。

隠岐の伝承にも大山祇の神社が各地にできたと書かれていたし…

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なんてこと・・・
すっかり勘違いして、大山祇神(おおやまつみのかみ)
別雷神と言って手を合わせていたとは(顔面蒼白)

大山祇神さん大変失礼いたしました…
(×_×;)
どうか、お酒だけ召し上がっておいてください…


・*:.。. .。.:*・゜゚・* ☆


で、その地元のおじいさんに
加茂那備神社がどこにあるのか聞きましたが
「知らんなぁ~」と…
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現地の人も知らないとか、それもう無理でしょう…

しかし、
車に乗せてくれたお孫さんが
そのおじいさんといろいろ話していると、
おじいさんも何か心当たりがあったようで、
その神社の場所を教えてくれました。

「○○のトンネルを抜けて~」
とか、隠岐の人でないとわからなかったであろう説明で
分かったのだから、さすが隠岐生まれの人です。
このお孫さんに連れてきてもらってなかったら到底
我々では分からなかったでしょうね。
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レンタカーもタクシーも抑えられなかった不運は、
実は、幸運だったのではないか。
人生わからんものですね。



とりあえず我々一同は、
そのおじいさんが教えてくれた神社へ
向かうことにしたのでした。

こんどこそ、別雷神に会えるかなぁ?