『音楽を理解』とは?① 音楽、舞踊でも憑依体質あり?
先日、13歳の天才ピアニスト
奥井紫麻(おくいしお)さんのピアノ・リサイタルへ行ってきました。
(松江のプラバホール)
奥井紫麻さんという方がどのぐらい凄いのか
素人の私には説明が難しいのですが、
観たまま、聞いたままの感想を素直に書きますと、
まず、
その細い腕からは想像しにくい力強い演奏に驚きました。
何と言ったらいいんだろ、
細ーい腕の中に強固でしなやかなカーボンが一本
入ってるみたいな?
この力強さで毎日何時間も演奏していたら
筋骨りゅうりゅうになってもおかしくないぐらいなのに、
とても華奢な細腕で不思議なぐらいでした。
私が勝手にイメージしているベートーヴェンの
「黒い背景に紅薔薇の情熱」まさしく。
奇のてらいのない素直な情熱。
奥井さんって力強い演奏をする方なんだなぁ~
ベートーヴェンぴったりだなぁ~
と、さっそく満足していたのでした。
あ~しかし、
後半はショパン4連続です。
先ほどの演奏から察するに、
わりと力強いショパンを弾かれるのかな?
と勝手に想像していました。
(プラバホールの中。演奏が始まるまでなら撮影OKです。)
いよいよショパンのピアノ音楽へ。
すると…‼
あのカーボンが入ったかのような強靭な腕が
柔らかで重力のない羽根のようになり、
印象がガラリと変わるじゃありませんか
(⊙д⊙)
あのベートーヴェンを弾いていた腕と、
ほんとうに同じ腕なの?!
というぐらいの印象の激変です。
これが〘間違いなく天才〙と言われるゆえんであり、
『音楽を理解して感じることができ』ると評された、それなのかっ‼
と、なんか分かったような気になった素人。
いや、上記のプロフィールを読んだ時、
『音楽を理解』ということがどういうことか分からなかったので。
フィギュア・スケートでも
『音楽への解釈』とか『演技表現実行力』という
ちょっとよく分からない点数の付け方があって、
審判員は何をどう見て点数をつけるのか
な~んかよく分からなくってですね。
ああ、でも
奥井さんの演奏を目の当たりにして思ったんですよ。
演奏家にも憑依(ひょうい)体質の人っているんだ…
って。
よく俳優さんで
「憑依体質」と言われる人がいるじゃないですか。
その役柄の歴史人物、あるいは
その職業や同じような立場だった人が憑依して演技してる
(のではないか)という人が。
もちろん、それができる人というのは
名優と呼ばれる人々であって…
そうか。
演奏する人にもそういう特別な才能のある人がいるんだ。
いや、きっと
舞踊家など踊ったりして体で表現する人にも
憑依体質の天才肌がいるのでしょう。
そういえば、
どなたか失念してしまいましたが
作家さんで「神が降りてくる」と言っておられれる方がいて、
「降りてきてる・降りてきてる」ってなったら
がーーーっと物語が書けるんだとおっしゃっていました。
もしかして、
世の中の『天才』と呼ばれる人の多くは
この憑依?能力を持っている人なのではないでしょうか
(⊙д⊙)
それは、
テクニックとかじゃなく、
努力うんぬんで手に入るものでもなく、
また、なりきりやうぬぼれでもなく、
非常に不公平ですが
『持って生まれたもの』『生まれ持った素質』
としか言いようがないのでは…と。
奥井さんがベートーヴェンを弾いている時は、
きっとベートーヴェンの意思が奥井さんの中に宿っている。
奥井さんがショパンを弾いている時は、
きっとショパンの魂の一部が奥井さんに憑依している。
かといって、完全に
ベートヴェンやショパンに入れ替わってしまうわけではない。
あくまでも演奏するその肉体は13才の少女で、
13年間の奥井さんとしての人生経験を持つその人。
つまり、
名作曲家と奥井さんという少女の融合なんですね~。
たぶんっ!
上の仮説を元にちょっと考えをめぐらすと、
同じショパンでも
職人気質な80代のドイツ人男性+ショパン
等々、
演奏する人(憑依体質に限らず?)の数だけ
ショパンがそこに存在するのでは…と。
白鳥の湖なら、それを踊る人の数だけ、
それぞれのバックグラウンドを持った舞踊家と融合した
チャイコフスキーの魂がそこに存在する・ことになる?
て・こ・と・は、
ベートーヴェンの音楽で振り付けられたプログラムを踊る場合、
より、ベートーヴェンの魂と踊った人こそが
『音楽への解釈』とか『演技表現実行力』
の点数が上がるのかな?
フィギュア・スケートの場合。
(てか、たぶん審査員自体がベートーヴェンの魂を
理解してないといけないことになるよね・それじゃ。
理解?してないでしょ(笑))
ハッキリしたことは何もわかりませんが、
奥井さんの演奏の中に
こんな雰囲気だったんだろうなー。
と
ぼんやり感じていたのでした。
そして私は思った。
ショパンはさぞやモテたであろうな~~
と。
なんかもう、
ロマンティックで、才能に満ち満ちていて、
その演奏にとろける女子(たまに男子)が
続出したに違いない…‼
と現代の自分ですらも感じられたのです
(>_<)
あの気難しさMAXのベートーヴェンすら
様々な女性と浮名を流したというぐらいだから…
⇩
モテまくり
⇩
これでもかこれでもか!ってほどモテまくり
⇩
年上の男装作家、ジョルジュ・サンドと
愛の逃避行
そう来たかぁ~~~~‼
とか、なんか悶々と考えてしまいました(笑)
サインをいただけました・わーい♪
(これはロシア語だよね、たぶん)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
●余談・コンサートなどに必帯の物●
演奏中、目の前の奥さんが急に咳き込み、
慌てて飲み物を飲まれるも咳は止まらず、
やむなく席を外されました。
しばらくすると今度は
隣の隣に座っておられる奥さんが同じように咳き込み、
席を外されました。
そしてさらに、
隣に座っておられる女性が咳き込みはじめ、
なんとか咳をおさえようと、苦しそうに
う…う…、となっておられました。
ホールや博物館など催事場って空気が乾燥しているせいか、
急に咳が出ることって、よくあるんですよね~。
で、静かにしないといけない場所だから
すごく困ってしまう。
しかし、思い通りに咳は止まってくれない!
隣の女性が解決策を持っておられない様子だったので、
バッグの外ポケットに入れておいたノド飴を取りだし、
そっと渡しました。
女性はすぐにノド飴を口にされたようで、
咳も止まったご様子でした。
ノド飴(普通のアメでも可)、ほんと必帯です。
全てのバッグ(特に外側に付いたポケット)に忍ばせておくことを
おすすめします。
若い頃はどうして大阪のおばちゃんが
みんなアメを持ち歩いているのか分かりませんでしたが、
今はその理由がよく分かります。
いやぁ~、年齢とともにノドは弱くなりますねぇ~。
そういう時にアメをなめれば
たちどころにノドのイガイガが緩和される!
大阪のおばちゃんの行動に無駄はなし。
さすが。
ほんとに、バッグにノド飴をしのばせておくの
おすすめです。
特にコンサート、美術館など
静かにしなければならない所へ行くときには!
(あると思うだけでも気が楽になるし!)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コンサートの前の日の晩、
せっせこ作った切り紙のガーランド
〘HAPPY☆ PIANO LIFE〙
(紫麻さんなので紫で。)
差し入れ(贈り物?)といえば美しい花束や高価なお菓子。
そんな中で幼稚園児のような工作の品を持って行く
強心臓(笑)
でも、よく見る文字は
無意識に自分の潜在意識に入り込むと思うんですよ。
だから、
ふと見かける文字も本棚のタイトルすらも
気分がよくなるようなものを意識したほうが良いはず。
(自分で実証済み。)
そういう視点でこれから
いろいろガーランド作ろうかなと構想中。
ちょっと春はせわしないんでアレですが。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
●余談
ほんと余談ですが
いつの間にかユニクロのコラボTに
「ベルばらT」ありますやん!
コンサートのホールの近くにユニクロがあるんで
行ってしまいましたやん。
んで、
買ってしまいましたやん(笑)
いろいろデザインありましたが、
フランスの兵士の軍服デザインのを選びました。
赤い軍服もあり、そちらを買おうと思いましたが
何だか赤い軍服、
ガンダムのシャアっぽいかなと思ってやめました
(嫌いじゃないんです・趣旨が違うんです)
どうよっ
フランス衛兵隊・隊長(ふう)の軍服はっ‼キリッ
自分が着るといくら金色加工されている豪華な造りでも
末端庶民感が否めないマジック…
(背景がすっかり和室だし…)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『音楽や役柄の理解』について
またまた少女漫画『アラベスク』の名シーンをUP