10年に一度の祭り☆ホーランエンヤ2019☆大海崎と福富
18日、
10年~12年に一度の船神事、ホーランエンヤを観てきました。
日本三大船神事のひとつだそうです。
ホーランエンヤとは、船をこぐ際の掛け声で、
松江城内の稲荷神社から御霊を
船で阿太加夜神社(あだかやじんじゃ)まで船に乗せて運び、
五穀豊穣を7日間祈願して、そしてまた
松江城の稲荷神社へ還すというお祭りだそうです。
祭りの始まり(由来)は、
天候不順で凶作が予想された年(1648年)に、
祈祷させたことから始まったとのこと。
この年、
この年、
無事、祈願が成就したとのことです。
それ以来10年~12年ごとに
それ以来10年~12年ごとに
お祭りが行われるようになったのだだそうです。
お祭りは18日から26日まであり、
私は隣のおじさんおススメの初日18日の祭り、
渡御祭(とぎょさい)の櫂伝馬踊披露(かいでんまおどりひろう)
を観てきました。
松江城の稲荷神社から運ばれた稲荷神社の御霊が
船に乗せられ、松江市の大橋川を運ばれていくお祭りです。
御霊を乗せた櫂伝馬船(かいでんません)は5隻あり、
それらの船が3周回ってお披露目されます。
船の上にキラーンと光る金色のものに
神さまの御霊が宿っているのだとTVで説明されていた
…ような気がします(うろ覚え)
先陣を切ってやって来た船は
大海崎船です。
華やかな船でありますね。
船上では舞も繰り広げられます。
船の穂先で舞う<剣櫂(けんがい)>
船の後方で踊るのは<采振(ざいふり)>
と呼ばれるのだそうです。
たしか、
踊りを舞うことができるのは少年だけだったと
記憶しています(うろ覚え)
漕ぎ手らもいっしょうけんめいに掛け声をかけます。
掛け声をかけるリーダー格の方はさすが、美声でありました。
動画も添付しますので(画質・音質はひどいですが)
また掛け声などの節を聴いていただければと思います。
船はくる~んと回って後ろ姿になります。
船は3周回ってきてくださるので、
動画を撮ったり写真を撮ったり。
くるりと回って反対側に向いた船を撮ったりしてました。
先頭で踊る剣櫂の衣装は歌舞伎風の衣装+力士の化粧まわし
なのだそうです。
当時の最大の娯楽・歌舞伎と、
松江で人気だった相撲の要素が合わさったのではとのこと。
美味しい大福と見栄えのいいいちごが合わさって
いちご大福になった感じでしょうか?
采振の衣装は歌舞伎の女形の扮装なのだそうです。
舞っているのは男の子です。
ということで、
デジカメに付いている動画機能で撮った
やや残念な動画ではありますが、
どんな雰囲気なのかだけでも味わっていただければと思います…
↓
ホーランエンヤ2019 櫂伝馬踊披露 大海崎船
(前半は祭りの風景になります)
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大海崎船の次にやって来たのは
福富船です。
二本の日本の旗(日本の二本の旗?)がまぶしい船であります。
家庭用の国旗にも必ず旗の先端に金色の玉がついているのですが、
これはヤタガラスを意味するものだそうです。
ヤタガラスとは、
初代神武天皇が東征するときに道案内したとされる
三本足のカラスです。
サッカー日本代表のモチーフとして有名ですね。
ほんで、
何でカラスなのに旗についている玉は金色なの?というと、
本当はヤタガラスは金色の鳥なんだけど、
太陽を背景に飛んでいるから、
逆光で黒く見える ⇒ 黒い鳥に見える ⇒ カラス
というわけなんだそうです。
よく意味が分かんないやー。
まあヤタガラス豆知識はさておき…
今年で370年となるホーランエンヤ。
祭りのはじめられた当初は船も少なく、
素朴な船だったようですが、
どうやら途中から踊り付きの華やかな船になったようです。
グレードアップしていったんですね。
船上が華やかになった理由の一つに
神さまに楽しんでいただきたいという地元の方々の気持もあるそうです。
神事ですからね。
神事は神様をもてなすことが基本であります。
神社の前に舞殿が設置されているのも、
神楽が催されるのも、
神さまをもてなすためのものなのです。
(我々はそれを横から見て楽しんでいるわけなんですね)
ホーランエンヤには五穀豊穣や市民の幸福祈願の意味もあるそうなので
我々も神事を観覧しつつ、
ふりまかれる幸福をいただいているのですね。
観ているだけの私はもらいっぱなしなわけですが、
スーパーで売られている
期間限定のちょっと高いホーランエンヤビスケットを
買うべきでしょうか?
では、
福富船の動画も貼りますね
ホーランエンヤ2019 櫂伝馬踊披露 福富船
船によって衣装や飾りつけなどもちょっとずつ違うので
5隻の船それぞれに個性があります。
ところで、
船の一番穂先に座っている人のメイクをよく見ると
このようになっていることが
宅のPCで写真を見て初めて分かりました。
白塗りの顔にひげのようなものが
描き加えられています。
このメイクを見ると
この方を想い出すのは私だけでしょうか?
(若者には分からんであろうな)
当時、何故か
この方のメイクや髪形が怖くてしょうがなかったものです。
今こうしてみると、
ドジョウみたいな面白いメイクなんですけどね。
(ちょっと久々にマリスミゼル聴きたくなってきた)
んで、
画像がちと多いので、
大井船、矢田船、馬潟船の画像は
また次にUPしようとおもいます。